歩行時にパンプスのかかとが脱げやすく、パカパカしてしまうと困りますね・・・。とくに出先でパンプスが脱げやすくなると、足に負担がかかり歩きにくさや痛みを感じることもあるため、一時的なものも含め早めの対策が必要になります。
そんな急なトラブルの際には、コンビニも活用できますよ。かかと脱げの原因から身近なアイテムで解決する方法のほか、日頃からできる対策についてもご紹介いたします。
パンプスのかかとが脱げてしまう主な原因
かかとが脱げる原因はいくつかありますが、知っておきたい主なものは以下の通りです。
- 新品で足になじんでいない
- サイズが合わずパンプス内で足が動く
- パンプスのデザイン上脱げやすい
- 歩き方の影響
新品で足になじんでいない
パンプスを購入したばかりの時期には、足にしっかりフィットせず、歩行中にかかとが脱げやすくなります。
特に革製のパンプスは、履き慣れるまでに時間がかかり、硬さが原因で足の形に馴染みにくいことがあります。また、足に合わない形状や素材の影響によっても、慣れるまで不安定さを感じることとなります。
サイズが合わずパンプス内で足が動く
パンプスの長さ、横幅、甲高のいずれかが、足のサイズに合っていない場合、歩行中に足がパンプス内で前後や左右にずれ、かかとが浮きやすくなります。
また購入時の足のコンディションと異なる場合(むくみの有無など)も、サイズが合わない要因となり、結果的に足がずれてしまうこともあるため、これらも考慮してフィッティングを行うことが大切です。
パンプスのデザイン上脱げやすい
ヒールが高すぎるパンプスや履き口が浅いデザインは、歩行中にかかとが浮きやすくなる要因となります。
また、ストラップがないパンプスやかかと部分のクッション性が弱いタイプも、注意が必要です。
足の形や歩き方に合っていないデザインは、見た目の魅力に反して脱げやすいリスクを伴う場合もあることをあらかじめ考慮し、対策を考えておきましょう。
歩き方の影響
歩く際に足を強く引き上げたり、かかとを浮かせて歩く癖などがあると、パンプスのかかとが脱げやすくなります。
特にヒールが高いパンプスでは、前に重心がかかりやすく、バランスを崩しやすくなるため注意が必要です。歩き方の癖を見直すことで、かかと脱げを防止できる場合があります。
出先で一時的にできる対策の考え方
ガマンするにはつらいけれど時間も限られているという場合、一時的であっても早めに対処できる方が、その後の負担も軽減します。まずは、以下のようなことを考えてみるとよいでしょう。
パンプス外出時間の長短を考える
長時間歩く予定がある場合は、ある程度しっかりとした対策が必要ですが、急いでいる場合や短時間の外出時には、一時的な工夫でも乗り切ることが可能です。
状況に応じて柔軟に対策を変えて、乗り切りましょう。
所持品で対応できるものがないか確認する
出かける際にバッグに入れている小物類が、意外にもパンプス脱げ対策として使えることがあります。特に、ハンカチやタオル・ティッシュ・絆創膏・ゴムバンドなどは一時的な代用処置として活用します。
靴店舗・ドラッグストア・100均ショップ・コンビニを探す
まずは、出先近くの靴専門店やドラッグストアを探してみましょう。100均ショップやコンビニでも便利グッズが揃っていることが多く、すぐに利用できるアイテムが見つかる場合もあります。
かかと側にクッション性のあるものを貼る・当てる
かかとの浮きを防ぐためには、クッションパッドやその代用になるものを活用しましょう。特に靴ズレが起きやすい場合には、やわらかい素材のものを貼ると痛みを軽減できます。
つま先に柔らかい詰め物をする
足が前方に滑ってかかとにスペースが生じ、パンプスの先端が痛む場合には、ティッシュ・ビニール・ストッキング類など柔らかい素材のものを詰めてフィット感を調整すると、かかとが浮きにくくなります。
パンプス内に滑り止めを施す
パンプス内部が滑りやすい素材の場合、ジェルパッドやきず保護パッドなどを敷くことで足が安定し、かかとの浮きを防ぎます。汗をかきやすい季節には、汗止めシートも活用すると良いでしょう。
足との空間をかさ増ししてサイズを補う
隙間を埋めるために、インソールを入れるか、代用でミニタオルやハンカチを靴のかかと部分に敷いたり当てて、脱げにくさを軽減します。使い捨ての紙タオルでも代用可能です。
もしくは、靴下やストッキングを重ね履きする方法もあります。
足浮きをバンドなどで押さえる
シリコンバンドやストラップを使用して足を固定すると、歩行中のかかと浮きを防ぎやすくなります。バンドがない場合でも、ヘアゴムを代用できることがあります。
出先でできるかかと脱げ対策:代用品含むコンビニ活用
さまざまな出先でまず見つけやすいのは、コンビニではないでしょうか。アプリ表記により探しやすく、代用品の他、店舗によってはジェルパッドや中敷きなどを置いているところもあります。
コンビニで揃う代用品
絆創膏・きず保護パッド類
コンビニでは、絆創膏やきず保護パッドが手に入りやすく、足のかかと部分に貼ることで摩擦を軽減し、すきまを埋めてフィット感が増すとともに靴ズレも防ぎやすくなります。
絆創膏やパッドはパンプス側に1~2枚ずつ貼っていき、調整します。時間があれば、足のかかと側にも貼るとよいでしょう。また、きず保護パッドであればサイズも大きく、足入れの際さらに安定します。
ティッシュ・ペーパー類
コンビニで購入できるティッシュやペーパー類を丸めてつま先に詰めるか、複数枚をかかと側に敷くことで、一時的にサイズを調整できます。
クッション性は期待できないため、長時間の使用には不向きで他の対策と組み合わせるとよいでしょう。
靴下・ストッキング類
コンビニに扱いのある場合が多い靴下やストッキングで、重ね履きしてフィット感を高める方法があります。
また薄手のショートストッキングは、つま先側に詰めてクッション性を持たせながら空間を埋めることも可能で便利です。
ハンカチ・ミニタオル・おしぼり類
これらの布類は、かかと部分に敷いたり、つま先に詰めたりして、フィット感を調整できます。使い捨ておしぼりでも代用でき、手軽にサイズ感も調整できます。
ヘアゴムバンド
ヘアゴムバンドならコンビニで扱われていることが多く、パンプスの履き口部分に一周するように履くか巻きつけると、簡易的なシューズストラップとして活用できます。
幅の細いものでは目が気になるかと思われますので、公共交通機関使用時や短時間の移動に使用する程度なら何とかイケるのではないでしょうか。
大型店や場所によってはジェルパッドや中敷きも
大型のコンビニや駅ナカなどの場合には、ジェルパッドや中敷きが販売されていることがあります。
また、店員さんに尋ねてみると、陳列されていないだけで奥から出してもらえる場合もありますので、少し勇気を出してみてもよいかもしれませんよ。
履き替え可能ならスリッパも
コンビニでは概ねスリッパの扱いもあります。屋外移動が済み、可能な状況であれば室内移動用として履き替えるのも一つの方法です。足の負担を軽減でき便利ですが、あくまでもそうした状況が許される場合のみの活用として、ご注意ください。
出先近くにあるなら100均ストア・ドラッグストア・靴店舗アイテム活用
駅周辺や商店街などで辺りを見渡すと、100均ストア・ドラッグストア・靴店舗などがすぐそばにある場合があります。アプリ上に位置表記される店舗もありますので、見つけたならばこちらの方が種類も豊富でより自分に合ったアイテムで対処できます。
100均ならコンビニで揃う代用もリーズナブル
100均ストアでは、先に示した絆創膏・きず保護パッド・靴下・ストッキング・ハンカチ・ミニタオル・スリッパなど、コンビニで揃う代用品をリーズナブルな価格で購入できます。
また、足用クッションパッドやシリコン製の滑り止めも揃っているため、自分に合ったものを選びやすく便利に使用できます。
ドラッグストアや靴店舗なら相談可能・その場で使用も
ドラッグストアや靴専門店では、店員に相談しながらアイテムを選べる利点があります。
足の形状や症状に合わせて、ジェルパッドや中敷き、かかと保護用クッションを購入でき、その場で試し履きして調整することも可能になります。
主なアイテム
部位・サイズ各種のジェルパッド
足裏専用のジェルパッドには、かかとやつま先など各部位別かつ複数サイズがあります。いくつか選び組み合わせて調整するのもよいでしょう。
また、長時間の歩行や立ち仕事が多い場合に役立つ、クッション性の高いタイプも人気があります。
サイズ各種の中敷き
中敷きには全足タイプの他、つま先側のハーフサイズもあり、アーチサポート付きや抗菌タイプ・滑り止め機能付きなど、さまざまな機能性が備わったものがあります。
自分でカットするものも含め、サイズをしっかり合わせて選ぶことで、かかと浮きの防止だけでなく、足全体の疲れ軽減にもつながります。
フットカバー
薄手のフットカバーは、足裏の汗を適度に吸収してべたつきやパンプス内の滑りを抑えるとともに、すき間も埋めて、かかとの安定性を高めてくれます。
特に、足先の開いたパンプスでも目立たないデザインのものを選ぶと、外出先でも自然に履くことができて便利です。
シューズバンド(ミュールストラップ)
パンプスの履き口にシューズバンドを取り付けることで、ホールド力を高めるのに役立ちます。
シリコンや布・皮革製など素材もさまざまで、バンドタイプやマジックテープ式、成形品をはめ込むものなど、使い勝手や見た目、靴のデザインに合わせて選ぶことができます。
簡便なものなら100均ショップ、種類などにこだわる場合には一部のドラッグストアや靴専門店で購入できます。
日頃からできる対策
とくにパンプスを履く機会が多い方にとっては、日頃から以下のような対策をしておくことで、慌てる機会を減らすことにつながります。
- 脱げにくいパンプス選び (ヒールの種類とフィット感の関係、デザインやクッション性・機能性による影響、長さの他足幅やワイズも考慮)
- 実店舗でのサイズ計測とフィッティングチェック
- インソール・パッドなどによる調整
- 歩き方見直してかかと脱げを軽減する方法
- 日頃の足のお手入れ
- 急なかかと脱げに対応できるアイテムをバッグに常備しておく
脱げにくいパンプス選び
ヒールの種類とフィット感・機能性の関係
脱げにくいパンプスを選ぶ際には、まずヒールの種類とフィット感を重視しましょう。
ヒールが高すぎたり、細すぎるとバランスを崩しやすくなり、かかとが浮きやすくなります。ミドルヒールやブロックヒールは比較的安定感があり、長時間歩行でも脱げにくい傾向があります。
足にフィットする素材や作りであることも重要です。歩行時に足の動きについてきてくれる柔軟性や形状記憶タイプなど、足なじみのよいものを選ぶとよいでしょう。
デザインやクッション性による影響
デザインやクッション性も重要です。
履き口が浅くても、ストラップが付いているタイプや、クッション性が高く足を包み込むデザインは、脱げにくくフィット感を保つことができます。
また、つま先が細いタイプ以外に、斜めに弧を描くように広がったオブリーク型を選ぶことで窮屈さを解消し正しい歩き方になる場合もあります。
長さの以外のサイズとお気に入りパンプス情報の保存を
靴のサイズには足の長さだけでなく、幅やワイズ(足囲)も考慮することで、ぴったりとフィットするものを選ぶことができます。
また、足や指の形も影響することがあるため、お気に入りの履きやすいパンプスを写真に撮りこれらのサイズ情報を保存しておくと、次回購入時の参考になり便利です。
実店舗でのサイズ計測とフィッティングチェック
パンプスを選ぶ際には、実店舗で試着をしてフィッティングを確認するとよいでしょう。
足の形に合わないと脱げやすくなるため、たまには実寸を計測してもらうと参考になります。
その際、朝と夕方では足のコンディション(むくみ具合など)が異なるため、別の時間帯でもフィッティングするというのもよい方法です。
購入前に少し歩いて感覚を確かめ、履き心地が良いか確認しましょう。
インソール・パッドなどによる調整
パンプスのサイズが微妙に合わない場合には、インソールやパッドで調整できます。足裏のアーチサポート付きインソールは、かかと浮きを防ぎ、歩きやすさがアップします。
また、左右の足のサイズが異なる場合には、片足だけパッドを追加するなどの工夫も必要です。
実店舗に行った際に調整してもらったり、アドバイスをいただくとよいでしょう。
歩き方見直してかかと脱げを軽減する方法
正しい歩き方を見直すことも、かかと脱げを軽減するためには非常に効果的です。
歩き方の基本として、特に意識すべきはかかとからしっかりと着地することです。そして、その後、足裏全体でしっかりと地面を踏みしめるように心がけましょう。この意識を持つことで、歩行中の安定感が格段に増します。
また、歩行時に重心が後ろに偏らないよう背筋を伸ばし、やや前傾姿勢に保つことで、自然とかかとの浮きを防ぐことにつながります。
日常的にこれらを意識することで、長時間歩いても疲れにくく、靴脱げも軽減されます。
日頃の足のお手入れ
足裏の角質が硬くなっていると、靴との摩擦や違和感から、タコができたり歩き方のクセやパンプスのかかとや内側にクセつくなどによって、かかとが脱げやすくなることがあります。
定期的に足や趾あしゆびをお手入れして、滑らかに保つことでフィット感が向上します。保湿クリームや角質に対するアイテムを取り入れましょう。
急なかかと脱げに対応できるアイテムの常備
急なかかと脱げに備えて、インソールパッドやシューズバンド・絆創膏類および伝線対策にストッキングをいつもバッグに入れておくと、外出先でも早めに対処でき負担軽減につながります。
特に長時間の外出時には重宝するため、日頃からコンパクトに持ち歩く習慣をつけておきましょう。
まとめ
パンプスのかかとが脱げやすくなる原因はいくつか考えられますが、主に足になじんでいない新品やサイズが合わずにパンプス内での足のずれや歩き方などといわれています。
靴と足のすき間や足の動きによる摩擦に対して、たとえ一時的なものでも早めに対処することは、足への負担軽減にもつながります。
まずは周囲を見回したり地図アプリ検索などで、コンビニ・100均ショップ・ドラッグストア・靴店舗を探しましょう。
コンビニには、代用品として使える絆創膏・きず保護パッド類・ティッシュ・ペーパー類・靴下・ストッキング類・ハンカチ・ミニタオル・おしぼり類・ヘアゴムバンドなどのほか、大型店や場所によってはジェルパッドや中敷きの扱いがある場合や、履き替え可能ならスリッパも用意することが可能です。
コンビニ以外の店舗における基本的な対策としては、各種ジェルパッドや中敷き・フットカバー・シューズバンド類を活用します。時間に余裕があれば、その場で調整対応も可能な靴店舗の利用がおすすめです。
また、日頃からできる対策としては、脱げにくいパンプス選び・サイズ計測とフィッティングチェック・インソールやパッドなどによる調整・歩き方の見直し・定期的な足のお手入れや対応アイテムの携帯習慣についてご紹介しました。
急な出先での対応や日頃の対策に関して、これらのアイテムおよびアイデアを参考に取り入れて、気持ちよく過ごしましょう。