突然の雨で靴が濡れると困りますよね・・・そんな時、早く乾かす方法や事前の準備を知っておけば、心強い味方になりますよ。
出先でも実践できる9つの方法と注意点、日頃の対策をまとめました。大切な靴を長く保ち、雨の日も前向きに過ごしましょう。
はじめに、今回ご紹介する9つの方法
以下9つについて、具体的な使用方法・ポイント・注意点など、このあとご紹介しております。
①靴下・タオル ②ドライヤー ③新聞紙 ④ティッシュ・キッチンペーパー類 ⑤使い捨てカイロ ⑥ペットボトル ⑦乾燥剤・吸水クロス類 ⑧エアコン・ハンディファン ⑨スニーカーランドリー
出先でも共通!濡れた靴を早く乾かすための準備とポイント
早めに乾かすことのメリット
靴が濡れた状態を長く放置してしまうと、型崩れやにおいの原因になる一方で、早めに乾かすことで、歩行時の違和感を軽減し、靴が長持ちすることにもつながります。
出先であっても「できるだけ早く乾かすようにする」ことが大切です。
特に、以下のような点でメリットがあります。
- 型崩れの防止:水分を含んだまま放置すると、生地や革がよれて靴の形が崩れやすくなります
- においの抑制:湿気が長時間こもると、雑菌からにおいが発生する原因になります
- 靴底や縫い目の劣化防止:濡れた状態が続くと、接着剤や縫製部分が弱まり、傷みやすくなります
- 履き心地の維持:早めに乾かすことで内部がさらっとして歩きやすくなり、足の負担を軽減できます
乾かす前に行うこと
早めに乾かすといっても、その前のケアや準備も必要です。
汚れをとる
雨で濡れた靴には、泥や砂が付着している場合があるため、タオルやウェットティッシュなどで軽く拭き取っておくだけでも、その後の乾燥がしやすくなります。
可能ならインソールを外す
取り外し可能なインソールは別に乾かすことで、靴の内側まで風が通りやすくなります。ティッシュやハンカチに包んでバッグに入れておけば、その場での不快感もやわらぐでしょう。
吸水・乾燥グッズや環境を用意する
タオル、ティッシュ、ハンカチなど、身近なものを使う準備をしておきましょう。
手持ちのものが不足する場合、近くのコンビニ・100均ショップ・ドラッグストアなどを探して活用できるものを購入しておくとよいでしょう。
屋内であれば、空調の風が当たる場所を探すのも役立ちます。
さらに次のような工夫をすると、より乾きやすくなります。※使い方など詳しくは次の章でお伝えいたします。
9つのグッズと方法
- 靴下・タオルでの吸水とコツ
- ドライヤー活用のポイント
- 新聞紙を活用した吸水テクニック
- ティッシュ・キッチンペーパー類の使用
- カイロで靴の内部を暖める
- ペットボトルを使った簡単乾燥法
- 乾燥剤・吸水クロス・吸水スポンジ・吸収シートなど100均アイテムの活用
- エアコン・ハンディファンなど
- スニーカーランドリーの活用
環境面
- 携帯ファンやハンディ扇風機:空気の流れを作ることで内部の乾燥を早められます。
- ビニール袋:濡れた靴をそのままバッグに入れると他の荷物が湿ってしまうため、袋に入れて分けるのも大切です。
- 利用できる場所を探す:空調の風が直接あたる場所や、温かくて乾いた場所を確保できると効果的です。
素材別の靴の乾燥・お手入れポイント
スニーカーと革靴の違いとその対策
スニーカーは布や合成素材が多く、新聞紙やドライヤーの風で比較的乾きやすいのが特徴です。
加えて、白いスニーカーは乾燥後に黄ばみが出やすいため、乾かすときに直射日光を避けて風通しの良い場所を選ぶときれいに仕上がります。
革靴は高温や直射日光を避け、ゆっくりと乾燥させるのが基本です。出先では乾いた布で水分を吸い取ってから、持ち帰って本格的にケアするとよいでしょう。
可能であれば、革靴専用の吸湿ペーパーやシダー製のシューキーパーを使うと、形を保ちながら内部の湿気を除去できます。
ブーツの乾かし方と注意点
筒の部分が長いため内部に湿気がこもりやすくなります。
新聞紙を細長く丸めて入れると、吸水と通気が同時にできますが、出先ではタオルやティッシュを詰めて応急処置するのも手軽です。
帰宅後は筒の部分を広げ、空気を通す工夫をすると乾燥がスムーズになります。
パンプスの場合
素材によっては型崩れしやすいため、詰め物をして形を保ちながら乾かすことがポイントです。
特に布やスエード素材は色移りにも注意が必要です。
携帯用の吸湿シートや吸水クロスを忍ばせておけば、外出先での応急ケアに役立ちます。
アフターケア
帰宅後には必ず完全に乾かしてから、革靴ならクリームで保護、スニーカーなどには防水スプレーを再度かけるなど、次回に備えたお手入れをしましょう。
特にスエード素材は、ブラッシングで毛並みを整えることも必要です。
濡れた靴を早く乾かす方法9選
靴下・タオルでの吸水とコツ
乾いた靴下やタオルを靴の中に詰めて水分を吸わせる方法で、吸い取ったら取り替えるのを繰り返すと効率的に水分を抜けます。
厚手のタオルを使うと吸水量が多く、一度でより多くの水分を除去できます。
靴下を使う場合は、脱いだ靴下ではなく乾いた替えのものを活用するのが基本です。
また、タオルは中に詰めるだけでなく、靴全体を覆うようにかけると外側の水分も吸い取りやすくなり、乾燥が進みます。
特にマイクロファイバー素材のタオルは吸水力が高く、持ち歩き用としても便利です。
ドライヤー活用のポイント
低温の送風を靴の口から当てると乾燥が早まります。ただし革靴の場合はとくに熱風を避け、距離を保ちながら短時間にとどめることが大切です。
風を断続的に当て、間に休ませることで革のひび割れを防ぎやすくなります。
出先で宿泊を伴う場合には常設されていることが多く、小型の折りたたみ式ドライヤーなら旅行先でも活用可能です。
さらに、ドライヤー単体で使用するよりも、あらかじめ靴の中に新聞紙やキッチンペーパー、タオルを詰めたりかけて併用すると、内部の湿気を効率よく外に逃がすことができ、乾燥時間が短縮され、型崩れも防ぎやすくなります。
たとえ急いでいても、高温の熱風を直接当てると次のようなデメリットがあるため、避けるのがポイントです。
- 革靴は表面が乾燥しすぎてひび割れが生じやすくなる
- スニーカーなど布素材は縮みや変色の原因になる
- 接着剤が弱まり、靴底や縫い目がはがれやすくなる
- プラスチックや合成素材は反りや変形を起こすことがある
新聞紙を活用した吸水テクニック
新聞紙を丸めて靴に詰めると、紙の繊維が水分を吸い取ってくれます。
コンビニで購入しやすい点もメリットで、替えの新聞紙を何度か取り換えるとより乾きやすくなります。
また、表面にインクがつきやすいので、気になる場合はキッチンペーパーを一枚かませると色移り防止になります。
ティッシュ・キッチンペーパー類の使用
新聞紙が手元にない場合は、ティッシュやキッチンペーパーでも代用可能です。吸水性は劣りますが、出先でドラッグストアや100均ショップが近くにある場合にも、応急処置として役立ちます。
重ねて厚みを出すと吸水力が増すため、薄い紙を一枚ではなく数枚重ねて使うのがおすすめです。
カイロで靴の内部を暖める
靴下やタオルの中に使い捨てカイロを入れて、靴の上部外側と靴の中に置くと、内部の温度が上がり乾燥しやすくなります。
その際、靴に直接カイロを触れさせないこと、長時間貼りっぱなしにすると素材を傷める可能性があるため、数時間ごとに乾き具合を確認するのがポイントです。
ペットボトルを使った簡単乾燥法
ホットドリンクや40~50℃程度の温かいお湯を入れたペットボトルをタオルや新聞紙などで巻いて、靴の履き口から入れておくと、ほんのりとした熱で乾きやすくなります。
また、数本のペットボトルを靴に直接触れさせず、少し距離を保って近くに置くことで熱が均一に行き渡りやすく、より乾きやすくなります。
火を使わないため出先でも取り入れやすい方法です。
乾燥剤・吸水クロス・吸水スポンジ・吸収シートなど100均アイテムの活用
100均ショップが近くにある場合には、タオル・靴下・キッチンペーパー類以外にも、乾燥・吸水を助けるグッズが見つかります。
シリカゲルの乾燥剤や、吸水クロスなどは持ち歩きやすく、靴の湿気取りに便利です。
靴の中に入れる専用の乾燥剤も市販されており、再利用可能なタイプを選ぶとエコになります。
店舗によっては、吸水スポンジや吸収シートの取り扱いもあるため、出先で宿泊を伴うなど長時間に及ぶ場合は、立ち寄ってみるとよいでしょう。
エアコン・ハンディファンなど
空調の風や小型の携帯ファンを靴の口に向けてあてると、内部の湿気が外に逃げやすくなります。
靴を横に倒すよりも立てて風を入れると、奥まで風が届きやすくなりおすすめです。
特に夏場は冷風より送風モードを選ぶと、乾きが早まりますよ。
スニーカーランドリーの活用
近くに設備のあるコインランドリーがあれば、専用の「スニーカーランドリー」で短時間で乾かすことも可能になりますので、アプリなどで検索するとよいでしょう。
通常の乾燥機よりも靴に適した温度設定がされており、型崩れのリスクも抑えられるため、旅行や出張先で雨に遭った場合にも使える手段ですよ。
事前対策で靴乾燥をスムーズに
防水スプレーの使い方・タイミング
外出前にあらかじめ防水スプレーを吹きかけておくと、雨をはじきやすくなります。特に新しい靴は購入後すぐに使うのがおすすめです。以下の点を意識するとよいでしょう。
- 吹きかける距離:20〜30cmほど離して、表面全体に均一にスプレーする
- 素材別の選び方:布製スニーカーやスエード素材には専用タイプを、革靴には皮革対応タイプを使用
- 頻度:一度の使用で終わらず、数週間に一度程度のペースで再度吹きかける
- タイミング:外出直前ではなく、前日の夜など乾燥時間を確保できるとより効果が高まる
替え靴下・タオル・シューズカバー
バッグに、タオル・替え靴下・折りたたみ式のシューズカバーを入れておくと、急な雨にも対応でき、濡れたときの不快感も軽減できます。
- 収納方法:圧縮袋や小型ポーチに入れると省スペースになる
- 素材の特徴:シリコン製は防水性が高く、軽量で繰り返し使えるため経済的
- 使用シーン:旅行や出張時に便利で、靴を履いたまま装着できるタイプが実用的
定期的なお手入れ
靴を長持ちさせるには日常のケアが欠かせません。
- 完全乾燥:濡れた靴は必ず乾かしてから収納する
- 革靴のケア:靴クリームを塗布して保護し、ひび割れを防ぐ
- 履いた靴をしまう前に:通気性のよい場所に置き、新聞紙などを軽く詰めて湿気を吸収
- シューキーパーの使用:木製のシューキーパーを入れると形を保ちながら湿気を吸収でき、特に革靴に有効
- ローテーション:毎日同じ靴を履かず、休ませる日を設ける
- 定期チェック:季節ごとに防水スプレーを塗り直し、ソールの状態を確認する
- シュークローゼット:定期的な通気・掃除・脱臭乾燥剤・除湿剤の使用
まとめ
外出先で靴が濡れたときも、早めに乾かすことは、型崩れやにおいの原因となることを防ぎ、歩行時の違和感を減らしながら長く大切に履くことにつながります。
次の工夫で早く乾かしやすくなる上、日頃から準備やケア・対策をしておくことで、急な雨にも対応しやすくなるでしょう。
乾かす9つの方法とポイント・日頃の対策
- タオルや靴下を詰め、外側も覆って交換しながら吸水
- 新聞紙やペーパーを詰め替えながら活用
- ドライヤーは冷風・短時間で、タオル・ペーパー類と併用
- タオルで包んだ使い捨てカイロ・温水ペットボトルで内部を温める(外から併用も)
- 携帯ファンや空調の風をあてて通気性を確保
- 100均の乾燥剤や吸水クロスを常備
- コインランドリーのスニーカー乾燥機を利用
- シューキーパーや新聞紙で形をキープ
- 防水スプレーで事前にコーティングし、定期的に塗り直す
- 出先では応急処置、帰宅後は必ず十分に乾かしてから収納
- 日頃から靴をローテーションして休ませ、収納時には除湿剤を活用
- バッグにタオル・替え靴下・折りたたみ式シューズカバーを入れ持ち歩く
濡れた後の早めの対応、日常的な予防とこまめな乾燥で、靴をていねいに扱い足元から気持ちよく過ごしたいものですね。