ご自宅にいただいた紅茶の茶葉がありましたら、紅茶をいれてみませんか?
もしくは、引き出物でいただいたティーセットなど、紅茶道具がいくつかあれば、ポイントをおさえるだけで、おいしくいれることができます。
今回は、茶葉と茶こしがあれば、他は代用できるものを活用して早速ホット紅茶を楽しめる方法として、2つカップを使用する「マグカップ編」と「ティーポット編」をご案内しております。
茶葉から気軽に紅茶を楽しみましょう。
(マグカップ編)茶葉からいれるホット紅茶
ご自宅に紅茶の道具、特にティーポットがないということは多々あることです。
その場合、紅茶用以外のポットや小鍋でも代用できますが、まずは一人分を気軽に入れてみようと思う際には、こちらの抽出用と飲用に2つのマグカップを使用する方法もありますので、ご案内します。(1つのカップを小さなポットに見立てていれる方法です。)
※その他には、さらに手軽に縦長の茶こしをマグカップにセットする方法や、茶こしとフタつきのマグカップを使用する手軽な方法などもあります。
必要な道具
- お好みの茶葉
- ティーメジャー(ティースプーン・計量スプーン・キッチンスケールで代用可能)
- マグカップ (もしくはティーカップ)2つ
- カップの口を覆うサイズの小皿やフタ代わりになるもの
- 茶こし
- お湯を沸かす道具(やかん、電気ケトルなど)
- タイマー
- 保温用の厚手の布やタオル
いれ方6工程
ティーバッグによるいれ方と、大まかな流れやポイントは同じになります。
その上で茶葉特有のポイントは、事前に茶葉のパッケージ裏側に記載してある内容を読んでおくことです。その方が余裕をもっていれることが出来るかと思いますので、特に茶葉の量と蒸らし時間について確認しておきましょう。
- 新鮮な水でお湯を沸かす
- 2つのカップを温める
- 茶葉を量ってカップにいれる
- 抽出用のカップにお湯を注ぐ
- フタをして蒸らし抽出する
- 茶こしで濾しながら飲用のカップに注ぐ
各工程をPOINTとともに、詳しくお伝えしていきます。
新鮮な水でお湯を沸かす
汲みたての新鮮な水からお湯を沸かします。
1杯分の目安は150〜200mlで、2つのカップを温める分も考慮し、2杯半以上と多めに沸かしましょう。
POINT)汲みたての新鮮な空気を含んだ水を使うことで、ジャンピングを助け、紅茶の風味やおいしさを引き立てます。
2つのカップを温める
沸騰する前のお湯で2つのカップを温めておきます。
POINT)特に飲用のカップは、抽出が終わった紅茶を注ぐ直前まで保温しておいてから中のお湯を捨てると、冷めずにおいしくいただけます。
茶葉を量ってカップにいれる
ティーメジャーもしくはティースプーンや計量スプーンなどで茶葉を量って用意します。
目安としては、カップ1杯分で専用ティースプーン1杯2.5~3gが適量ですが、茶葉の種類によって異なるため、はじめはパッケージ記載の推奨量を用意しましょう。
一方のカップを温めたお湯を捨て、茶葉をいれます。
POINT)専用ティースプーンなどを使用する場合、細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にすると、適量になり、何度かいれているうちに目分量で覚えられるようになっていきます。まずはデジタルキッチンスケールを使用するとよいでしょう。
抽出用のカップにお湯を注ぐ
沸騰したてのお湯を勢いよく注ぎます。カップの中で、茶葉が対流する「ジャンピング」が起こりやすくなります。
※浅めのカップを使用する際は、お湯が飛び散らないよう、ご注意ください。
フタをして蒸らし抽出する
カップにフタをして、タイマーで時間を計りながら蒸らします。
蒸らし時間は茶葉によって異なり、リーフタイプの茶葉なら3~5分、細かい茶葉なら2分半~3分程度が目安ですが、はじめはパッケージ記載の推奨時間に従っていれてみましょう。
POINT)カップにしっかりフタをし、厚手の布やタオルなどで、カップを包むこことで、温度を保ちながらしっかり抽出できます。
茶こしで濾しながら飲用のカップに注ぐ
飲用のカップ内のお湯を捨て、抽出用のカップから茶こしで濾しながら紅茶を注ぎます。この時、紅茶の旨味や風味が凝縮された「ゴールデンドロップ」と呼ばれる最後の一滴まで、注ぎきりましょう。
POINT)抽出用のカップから紅茶を注ぐ際は、少し上からゆっくり、茶こしに向かって注ぎ入れるとこぼれにくくなります。抽出用に口径の狭いカップを使用するか、茶こしの柄の部分を飲用カップにかけておくと、両手を使ってゆっくり注ぎやすくなります。
(ティーポット編)茶葉からいれるホット紅茶
ティーポットやカップなどティーセットがご自宅にある場合や、道具をそろえてみたという場合には、さっそく茶葉から紅茶をいれてみましょう。
※よろしければ、こちらもご参照ください。紅茶初心者がそろえたい基本の道具7選
必要な道具
- お好みの茶葉
- ティーメジャーもしくはデジタルキッチンスケール(ティースプーンや計量スプーンでも代用可能)
- ティーポット
- マグカップ (もしくはティーカップ)
- 茶こし
- お湯を沸かす道具(やかん、電気ケトルなど)
- タイマー
- 保温用の厚手の布やタオル
いれ方6工程
先の章のマグカップ2つでいれる方法と、大まかな流れやポイントは同じです。
こちらも、事前に茶葉のパッケージ裏側に記載してある内容を読んでおきます。また、ポットでいれる場合は、複数人分(あるいは数杯分)をいれることになるため、はじめのうちは茶葉の量と蒸らし時間について確認し、前もって茶葉を量っておいてから、お湯を沸かすなどの工程に移るようにしてもよいかと思います。それだけこの2点は大切なポイントになります。
- 新鮮な水でお湯を沸かす
- ティーポットと人数分のカップを温める
- 茶葉を量ってポットにいれる
- ポットにお湯を注ぐ
- フタをして蒸らし抽出する
- ポットをかるく揺すり、茶こしで濾しながらカップに注ぐ
新鮮な水でお湯を沸かす
汲みたての新鮮な水からお湯を沸かします。
1杯分の目安は150〜200mlで、その他ティーポットと人数分のカップを温めるための分量を少し多めに沸かします。
POINT)ティーポットに目盛りがない場合は、目安となる量を事前に計量カップで量っておきましょう。
ティーポットと人数分のカップを温める
沸騰する前のお湯でティーポットと人数分のカップを温めておきます。
茶葉を量ってポットにいれる
目安としては、カップ1杯分でティースプーン1杯2.5~3gが適量ですが、茶葉の種類によって異なるため、はじめはパッケージ記載の推奨量を用意しましょう。
ポットの中のお湯を捨て、茶葉をいれます。
POINT)人数分を正確に用意するため、はじめのうちはお湯を沸かす前に、デジタルキッチンスケールで茶葉を量っておくと慌てずに済みます。お皿などに茶葉を入れて計測するとよいでしょう。
ポットにお湯を注ぐ
沸騰したてのお湯を勢いよく注ぎます。ティーポットの中で、茶葉が対流する「ジャンピング」が起こりやすくなります。
POINT)さらにジャンピングを助けるため、丸型タイプのティーポットがおすすめです。
フタをして蒸らし抽出する
ポットにフタをして、タイマーで時間を計りながら蒸らします。
蒸らし時間は茶葉によって異なり、リーフタイプの茶葉なら3~5分、細かい茶葉なら2分半~3分程度が目安ですが、はじめはパッケージ記載の推奨時間に従っていれてみましょう。
厚手の布やタオルなどで、ポットを包んだり下にマットを敷くことで、温度を保ちながらしっかり抽出できます。
ポットをかるく揺すり、茶こしで濾しながらカップに注ぐ
ポットを軽く揺することで、抽出された紅茶が均一に混ざるのを助けます。
カップ内のお湯を捨て、ポットから茶こしで濾しながら最後の一滴まで、注ぎきりましょう。
POINT)茶葉を押してしぼるのを避けることで、渋みや苦みが出るのを防ぎます。
ひとりで2~3杯ゆっくり飲みたい時は
ティーポットで2~3杯分いれて、ひとりでゆっくり飲みたい時、茶葉が入ったままにしておくと渋みや雑味が出てしまいます。
そのような場合には、もう1つサーブ用ティーポットを用意するか、保温用ポットやタンブラーなどに紅茶を茶こしで濾しながら移しておくと、いれたてのおいしさがある程度保たれます。
まとめ
茶葉と茶こしからホット紅茶を楽しめる方法として、2つカップを使用する「マグカップ編」と「ティーポット編」を手順とPOINTを踏まえてご案内してきました。
【いれ方6工程】
- 新鮮な水でお湯を沸かす
- ティーポットと人数分のカップを温める/2つのカップを温める
- 茶葉を量ってポット/抽出用カップにいれる
- ポット/抽出用カップにお湯を注ぐ
- フタをして蒸らし抽出する
- (ポットをかるく揺すり、)茶こしで濾しながらカップに注ぐ
また、数杯分をティーポットでいれてゆっくり飲む場合には、もう1つサーブ用のティーポットを用意するか、保温用ポットやタンブラーなどに茶こしで濾しながら紅茶を移しておくと、茶葉の渋みや雑味の心配がなく、均一なあじわいになります。
【おいしくいれるためのポイント】
- 汲み置きの水やボトル水ではなく、新鮮な空気を含む汲みたての水でお湯を沸かす
- ポットを事前に温めておき、注いだ紅茶が冷めるのを防ぐ
- 茶葉とお湯の分量を守る
- 蒸らし時間をタイマーで測って守る
- 蒸らす間、ポットを保温し抽出を助ける
- 渋みや雑味をさけるため、茶葉を絞らず滴下にまかせる
事前に茶葉のパッケージ裏側に記載してある内容を読んでおくことで、余裕をもっていれることが出来ます。特に水量に対する茶葉の量と蒸らし時間について確認しておきましょう。
その後で、お好みの紅茶を求めて、茶葉や時間を増やすなどアレンジするのもまた一興となるかもしれません。茶葉から気軽にいれる楽しさを、感じてみませんか。