おもに日本独自?「世界三大紅茶」の呼び名と各々の魅力

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紅茶

世の中には、「三大○○」と呼ばれるものが多く存在しますが、「世界三大紅茶」という言葉を聞いたことはありますか?

インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキームンの3つの産地の紅茶を指しますが、この名称は日本でよく用いられているもので、世界中で用いられているわけではないそうです。

今回は、選ばれた3つの紅茶の魅力とともに、おもに日本独自で呼ばれる背景について調べてみました。

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「世界三大紅茶」に選ばれている産地

「世界三大紅茶」とは、品評会などで高い評価を受けた、品質の確かな紅茶の産地を指します。特定のブランド名ではなく、3つの産地を表している点が特徴です。

※この呼び名は日本国内で広く用いられているものの、海外ではあまり用いられることはないといわれています。

世界三大紅茶と呼ばれている産地は、以下の3つです。

  • ダージリン(インド)
  • キームン(中国)
  • ウバ(スリランカ)

それぞれの異なる特徴や魅力について、お伝えしていきます。

ダージリンの魅力

「ダージリン」はインド北東部、ヒマラヤ山脈のふもとに位置する高地で栽培されています。

「雷の地」を意味するチベット語がその名の由来とされ、標高2000メートルを超える山々のため、朝晩の寒暖差による霧の発生および、夏は摂氏25度程度・冬は5~8度と年間を通じて涼しい気候であることが地域的特徴です。

紅茶といったら、一度は聞いたことがある名称ではないでしょうか。
どこか緑茶やウーロン茶を思わせる風味から、日本人にも親しみやすい紅茶であり、また「マスカットフレーバー」と呼ばれる独特の香りから、「紅茶のシャンパン」として世界中で親しまれています。

各クオリティーシーズンと特徴

ダージリンでは、1年に3回収穫があり、時期ごとに茶葉の風味が変わるのが大きな特徴です。

ファーストフラッシュ(春摘み/3~4月)

  • その年の最初に収穫される一番茶として、新芽から作られる紅茶です。
  • 明るい黄金色の水色と爽やかな香りのみずみずしい味わいが特徴です。
  • 程よい渋みで緑茶のような軽さを楽しめます。

セカンドフラッシュ(夏摘み/5~6月)

  • 二番茶として茶葉に厚みがあり、味や香りが濃厚で人気の高い時期の紅茶です。
  • 濃いオレンジ~褐色の水色が美しく、マスカットのような芳醇な香りが特徴です。
  • この独特なフレーバーの発生には、ウンカと呼ばれる昆虫が関係するといわれています。

オータムナル(秋摘み/10~11月)

  • 茶葉は濃い茶色~黒くなり、渋みがありながらも甘みがあり、バランスの取れた深い味わいです。
  • 水色は赤味がかった褐色になります。
クオリティーシーズン」とは、一年中収穫している産地においても、特に良質の茶葉が採れておいしくなる時期のことを指します。

ウバの魅力

「ウバ」はスリランカ南東部の山岳地帯にある地域で、山々を通り抜ける風の音がその名と由来といわれています。

高地栽培で朝晩の寒暖差による霧の発生および、11~2月には北東部中心、5~9月南西部中心の降雨といった特有のモンスーン気候であることが、地域的特徴です。

ウバは、「セイロンティー」として知られるスリランカ産紅茶のひとつであるとともに、海抜1800m以上の地域栽培区分「ハイグロウン」の代表格とされています。

クオリティーシーズン(7月~9月)と特徴

ウバの茶葉は一年中収穫されますが、中でもこの時期に収穫された茶葉は特に高品質で、ウバ独特の風味を存分に楽しむことができると、人気があります。

  • 水色は赤みがかったオレンジ色です。
  • 深いコクとキレのよい渋みがあり、「ウバ・フレーバー」と呼ばれる独特のメントールのような香り(サロメチール様香気とも呼ばれます)が特徴です。
  • ミルクティーとしても楽しめます。

キームン(キーマン)の魅力

中国・安徽省(あんきしょう)祁門(キームン)県で栽培される紅茶で、キームンもしくはキーマンと呼ばれています。夏に多く雨が降って湿度が高く、冬は乾燥するという気候が地域的特徴です。

キームンの収穫時期は夏の間のみで、収穫量が少ないため中国国内での消費量も少なめですが、ヨーロッパでの人気が高く、独特なスモーキーさと蘭の花のような香りから「中国茶のブルゴーニュワイン」と呼ばれるほどだそうです。

クオリティーシーズン(5月~9月)と特徴

  •  特に8月に収穫されたものは、最高品質とされています。
  • 茶葉は細く黒褐色の針状で、水色は明るいオレンジ~赤褐色です。
  • 控えめな渋みと甘み、独特なスモーキーで蘭の花のような香りが特徴です。

「世界三大紅茶」の呼び名はおもに日本独自である背景

「世界三大紅茶」という呼び名は、日本では現在も使われていますが、海外ではほとんど用いられることはないそうです。

その背景として、日本で紅茶を販売する際に商用的なキャッチコピーとして「世界三大紅茶」という表現が使われ、この呼び方が日本国内で広まった可能性があります。

また、日本における紅茶の文化や知識が輸入される過程で、紅茶の品質を表現するために「三大紅茶」というフレーズが使われた可能性も考えられます。

また、海外ではほとんど用いられていない理由も定かではありませんが、近年ではダージリン・キーマン・ウバ以外にも高品質な産地が増え、数多くのそれぞれの産地が高品質の産地として評価されている、ということによるものと考えられます。

これにより「世界三大紅茶」という固定化された概念は次第に使われなくなり、自然と聞かれなくなっていったのかもしれませんね。

まとめ

せっかくですので、手始めに「世界三大紅茶」の枠組みの中から紅茶を選んで、それぞれの個性を味わってみるのも、紅茶を楽しむきっかけになるかと存じます。

  • 世界三大紅茶とは、品評会などで高い評価を受けた、品質の確かな紅茶の産地を指します。
  • ダージリン、キーマン、ウバの3つがその代表的な産地です。
  • ただし、現在ではこの呼び名は日本以外でほとんど使われていないそうです。
  • 3つに固定化されることなく、他にもそれぞれの産地が高品質であると評価されています。

世界三大紅茶は、それぞれが品評会などで高い評価を受けた高品質な紅茶の産地です。

その事実は現在も変わらないままさらに、今では他にも優れた紅茶の産地が増えたということは、紅茶を楽しむ世界が広がったことを意味するということではないでしょうか。

飲み比べをして、ご自分のお気に入りを見つけてみてくださいね。

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