一度飲んでみると、紅茶に炭酸の爽やかさが心地よい「ティーソーダ」、ご自宅で簡単に作れることをご存じですか?
シンプルなティーソーダから甘味を加えたタイプ、その他気軽にバリエーションを広げて楽しめる作り方についてご案内します。
暑い季節のみならず、暖房の行き届いた室内や運動後に、またおもてなしにも取り入れやすいですよ。
ティーソーダとは何?
「ティーソーダ」は、紅茶を炭酸水で割ったアイスティーを指すアレンジティーの一種で、「ティースカッシュ」と呼ばれることもあります。
紅茶の風味と炭酸によるシュワ~ッとした喉ごしで飲みごたえも感じられ、無糖のものはスッキリとした味わい、 砂糖やシロップなどの甘味を加えればより飲みやすい仕上がりになります。
さらに、フレーバー付きの茶葉を使ったり、フルーツジュースを加えたりフレーバー付き炭酸水を用いるなどにより、アレンジの幅が広がり、普段のティータイムはもちろん、来客時のおもてなしでも楽しめますよ。
※よろしければ、併せてこちらもご覧ください。香り付き紅茶「フレーバード・センテッド・ブレンデッド」の違いや魅力
ティーソーダの作り方
ティーソーダの作り方について、定番からより簡単な方法まで3つご案内していきます。
- 定番:紅茶を抽出して炭酸水で割って作る
- ペットボトルの炭酸水出し紅茶を作る
- 市販のティーベースや紅茶シロップを炭酸水で割って作る
いずれの作り方でも、出来上がりを早めにいただくのが、おいしさのポイントとなります。
1.紅茶を抽出して炭酸水で割る定番の作り方
簡単な定番の作り方で、ティーバッグとお湯で濃い目に紅茶を抽出し、冷ましたあと炭酸水で割ります。
水出し用ティーバッグはないけれど、一般的な紅茶のティーバッグがあれば手軽に作ることができます。もちろんリーフティから抽出してもよいですし、リーフティーと市販のお茶パックでティーバッグを自作すれば、同じように作れて後片付けも楽になります。
材料
- お好みの紅茶ティーバッグ(1個)茶葉なら2g
- マグカップとフタ、もしくはティーポット
- 熱湯(80ml程度)+保温用の湯量
- 氷(適量)
- 炭酸水(100ml程度)
通常の半分程度の熱湯量で、濃い紅茶の抽出液を作るため、あらかじめパッケージ裏面の記載を読んで用意しましょう。その際、蒸らし時間も併せて読んでおきましょう。
また、マグカップとフタもしくはティーポットなどの抽出容器を保温する分量を考慮し、少し多めにお湯を用意します。
作り方
- マグカップもしくはティーポットに湯を注ぎ保温した後、湯を捨てる
- ティーバッグ1袋を入れ、熱湯50ml程度を注ぎフタをして2~3分蒸らし、通常より2倍濃い紅茶を作る(湯量は裏面パッケージの半量、蒸らし時間は裏面通りを参考に)
- ティーバッグを軽くしぼって取り出し(茶葉の場合は別容器に茶こしで濾して)粗熱をとったあと、氷を入れたグラスに紅茶を注ぐ
- 冷やした炭酸水をゆっくり注いで完成
すぐに飲むのではなく粗熱をとって紅茶と炭酸水が冷えている場合には、氷なしでもおいしくいただけます。
炭酸水は、グラスの縁に沿ってゆっくり注ぐことで、あふれ出しと炭酸抜けを防ぐことができます。
また甘味を加えたい場合は、粗熱を取る前に砂糖を入れて甘さを調節するとよいでしょう。
紅茶をいれる際の一般的な注意点として、蒸らし過ぎやティーバッグを強くしぼってしまうと渋みや雑味が出てしまうため、数回やさしくゆすってゴールデンドロップが滴下した後は、しぼりきらない程度の軽さで取り出しましょう。
2.ペットボトルの炭酸水出し紅茶の作り方
手軽に無糖のティーソーダが作れる方法です。
水出しアイスティーの要領で、 ペットボトルの炭酸水に水出し用紅茶のティーバッグを入れるだけで完成します。
材料
- ペットボトルの炭酸水(500ml)
- お好みの水出し用紅茶ティーバッグ(1個)
水出し用ティーバッグは500mlに1個使用するタイプが多いことと、炭酸が抜ける前に飲み切ることを前提とするならば、まずは500mlのペットボトルがおすすめです。
作り方
- ペットボトルの炭酸水を50mlくらい減らす
- 炭酸水のペットボトルに水出し用ティーバッグを入れてフタを閉める
- 冷蔵庫で3~6時間ほど冷やす
- グラスなどにゆっくり注いで完成
ペットボトルにティーバッグを入れることで、炭酸水があふれ出てしまうことを避けるため、あらかじめ炭酸水を減らしておきます。その際、雑菌混入を防ぐため口をつけて飲んで量を減らすのではなく、他のコップや容器に注ぐとよいでしょう。
抽出時間は、まずはパッケージ裏面に記載された水出し時間を参考にして、抽出液の色味や味の好みによって調整なさってください。
※加熱殺菌済みの水出し用もしくはお湯出し水出し兼用のティーバッグを使用するのがおすすめです(一般的なティーバッグは、熱湯で淹れることを前提に作られているものです)。
3.市販のティーベースや紅茶シロップを炭酸水で割る作り方
濃い目の紅茶を抽出し希釈して使用する、市販のティーベースや紅茶シロップをご存じでしょうか?
ティーベースには無糖・加糖の両方のタイプがあり、紅茶シロップは加糖タイプで、お好きなメーカーのものを常備しておけば、あとは炭酸水で割るだけでティーソーダが出来上がります。炭酸水の分量を変えることで、簡単に濃度変更も可能です。
職場に冷蔵庫がある場合には、これらを用意しておけば休憩時間に手軽にティーソーダを飲むこともできますね。
また、紅茶シロップを自作して炭酸水で割って作る方法は別記事でご紹介しています。こちらをご覧ください。紅茶シロップ(ティーシロップ)の作り方と活用方法
甘味を加えたティーソーダやアレンジについて
甘味を加える
無糖タイプだけでなく、たまには甘味を加えて楽しみたいこともありますよね。
そのような場合には、ガムシロップを加えるだけで簡単に作ることができます。ポイントは、グラスなどに炭酸水を注いだ後にガムシロップを加えることで、炭酸の抜けを抑えることができます。
また、紅茶を濃いめにいれたあと砂糖を加えて作る「紅茶シロップ(ティーシロップ)」をあらかじめ作り置きしておいて、炭酸水で割る方法もあります。
また、たまには炭酸水ではなく甘味料入りの炭酸飲料、たとえば各メーカーから販売されているサイダーやジンジャーエールなどで濃い紅茶液を割ったり、水出し用ティーバッグを入れて作った場合も、目先が変わっておいしくいただけます。
そのほか組み合わせ活用例など
- お好みの炭酸水(各種フレーバーの有無)と、水出しティーバッグ(フレーバーの有無やベースの茶葉類なども含め)や茶葉の組み合わせで、バリエーションが広がり、シーンや気分に合わせて日常に取り入れやすく楽しめます。 たとえば、プレーンの炭酸水にはフレーバーティー、レモンなどのフレーバー付き炭酸水にはシンプルな水出し紅茶のティーバッグを合わせるとバランスがとれます。
- さまざまなメーカーから水出し用のティーバッグが販売されており、フレーバー付きなど種類も豊富なため、 手軽においしいティーソーダを作ることができます。特にフルーツ系のフレーバーティーは無糖と加糖、どちらも炭酸との相性がよくおいしく仕上がる印象です。
- こちらでは紅茶を例にご案内しておりますが、緑茶ベースの水出しフレーバー付きティーバッグやルイボスベースなど調べると色々ありますので、簡単に趣向を変えてお好みの風味を探しながら試すことが可能なのも魅力です。
- 暑い季節、来客時のおもてなしに、100%フルーツジュース(オレンジなど)を20~30mlや少量の甘味を加えたティーソーダは、風味も色味も華やかでぴったりの飲み物になります。また、生の柑橘類、ベリー類、ミントの葉もしくは冷凍フルーツなどをいくつか浮かべたり、グラスの縁に添えるというのも、見た目も楽しい演出になります。
- 時短で紅茶液を抽出したいという場合には、コールドブリュー(水抽出)で5分というタイプのティーバッグも市販されています。朝の目覚めや食後に活用すると便利です。
- ご自宅で炭酸水を作ることができるソーダストリームがあれば、より手軽に少量から楽しむことができます。
まとめ
ティーソーダは、紅茶を炭酸水で割ったアイスティーのことで、アレンジティーの一種です。
紅茶の風味と炭酸の相性がよく、はじける喉ごしによる飲みごたえと、無糖でさっぱりあるいは甘味を加えてまろやかに、ジュースや生の果物などを加えておしゃれに、手軽におうちで楽しめる飲み物です。
作り方も簡単で、以下の3つの方法をご案内しました。
- 定番:紅茶を抽出して炭酸水で割って作る
- ペットボトルの炭酸水出し紅茶を作る
- 市販のティーベースや紅茶シロップを炭酸水で割って作る
(紅茶シロップを自作して炭酸水で割って作る方法もあり、別記事でご紹介しています。)
お好みの炭酸水(各種フレーバーの有無)と、さまざまな水出しティーバッグや茶葉(ベースの茶葉類やフレーバーの有無なども含め)の組み合わせで、バリエーションが広がり、シーンや気分に合わせて日常に取り入れやすくなるのではないでしょうか。
日常のティータイムはもちろん、来客時のおもてなしにも、アイスティーの変わり種として楽しんでみませんか。