紅茶シロップはティーシロップとも呼ばれ、濃い紅茶に砂糖類をたっぷり加えて作る甘いシロップのことで、様々な種類の市販品もあります。
また、作り方はシンプルである程度の期間保存も可能ですので、自家製の紅茶シロップを作っておくと、さまざまな飲み物やスイーツに使えて便利ですよ。
活用方法とともにご紹介いたします。
紅茶シロップの作り方
シロップは「濃厚な糖液の総称」を指し、紅茶シロップは、濃く抽出した紅茶に砂糖類を加えて煮溶かしたものです。
一般的に、すっきりした甘さを生かすには上白糖やグラニュー糖を使用しますが、加える砂糖類は変更可能です。
色味が濃くなり透明度は下がりますが、コクを加えたい場合などは三温糖やきび糖・黒砂糖・甜菜(てんさい)糖など、量も調整して色々変化を楽しめるのも、自家製ならではのよさではないでしょうか。
さまざまなレシピがありますが、今回は出来上がり量200g、甜菜糖を使用して市販のガムシロップより少し甘み控えめの作り方をお伝えします。
必要な道具や材料
- やかん
- 小鍋
- ティーポット
- キッチンスケール
- スプーンやへらなど(混ぜる時に使う)
- 保存用容器
- 茶葉の場合は茶こし
- お好みのティーバック4個、もしくは茶葉8g
- 甜菜糖120g(グラニュー糖などお好みの砂糖類に変更可能)
- 熱湯:150ml+ティーポット保温分
ティーバッグや茶葉の種類は、その時自宅にあったものやお好みで、色々変えて試してみるのも面白いものです。私見では、セイロンティーの中のディンブラやウバ、またアールグレイやフルーツティーなどのフレーバーティーも適していると感じます。
※ハーブを使えば、ハーブシロップを作ることもできます。その場合、紅茶の茶葉量に比べハーブの分量は20gなど多めにして濃い抽出液を作るのがコツです。
作り方
- 濃い目に紅茶を抽出する
- 小鍋に甜菜糖を入れ、紅茶液を加える
- 甜菜糖を完全に煮溶かす
- 粗熱をとり保存容器に移す
1.濃い目に紅茶を抽出する
やかんなどでお湯を沸かし沸騰したら、あらかじめ保温したティーポットのお湯を捨て、ティーバッグ4個(もしくは茶葉8g)を入れ、フタをしてタイマーで4分間蒸らします。
2、小鍋に甜菜糖を入れ、紅茶液を加える
蒸らし終えたら、ティーバッグは取り除き、茶葉の場合は茶こしで濾しながら、鍋の中の甜菜糖120gの上に、抽出した紅茶液を注ぎます。
3、甜菜糖を完全に煮溶かす
弱火にかけてへらなどで混ぜながら、少しとろみが出るまで甜菜糖を完全に溶かします。
4、粗熱をとり保存容器に移す
火を止め粗熱が取れたら、煮沸消毒した瓶などに入れて保存します。
POINT)
- 概ね常温で3週間ほど日持ちしますが、夏場などは冷蔵庫保存で早めに使い切るようにしましょう。砂糖類の量を減らしすぎると腐敗しやすくなるため、特に注意が必要です。
- 腐敗かもしれないサインとして、見た目が白く変化した場合は、カビの発生を疑い使用を避け廃棄してください。
紅茶シロップの活用方法
この他にも、紅茶の風味と糖類の甘味を生かしたさまざまなアレンジが可能で便利です。
食品にかける
・パンケーキ、トースト、ワッフルなどにかける
・ヨーグルト、かき氷、アイスクリームなどにかける
フルーツ系のフレーバーティーやハーブティーなどで作ると爽やかに、キャラメルやチョコレート系のフレーバーティーで濃厚に、などバリエーション豊かに楽しめます。
・プリンのカラメルがわり、パンナコッタなどのソースとしてかける
素材に加える
・ホイップクリームに混ぜて紅茶ホイップ
・カスタードクリームの生地に混ぜて紅茶のカスタードクリーム
・ゼラチンを加えて紅茶ゼリー
・ホットケーキミックスなどに加えて紅茶蒸しケーキやパンケーキ
割る
・アイスまたはホットレモンティーに
少量のレモン果汁やスライスレモンを加えて、水と氷もしくはお湯で割るだけ。
・ティーソーダ(ティースカッシュ)に
炭酸水に紅茶シロップを加えるだけ。また、炭酸水出し紅茶で作った無糖ティーソーダの甘味としてガムシロップ代わりに加える。
・アイスロイヤルミルクティーに
氷と牛乳を入れたグラスに紅茶シロップを注ぐだけ。
・セパレートアイスミルクティー
グラスに紅茶シロップを注ぎ、お好みで同量以上のミルクもしくは豆乳を上から静かに注ぐだけ。(※紅茶シロップの糖分により比重が異なることで、二層に分かれた見た目も楽しめます。)
その他
・生もしくはドライのフルーツを漬け込む
フルーツの味と香りが移った紅茶シロップを、他の食品にかけたり添える、お湯や水、炭酸で割るだけ。
漬けておいたフルーツごと紅茶に入れて甘味のあるフルーツティーに。
ジャムづくりに。
まとめ
紅茶シロップは、紅茶の風味を手軽に楽しめる便利なシロップです。
色々な食品にかけてみたり、お菓子などの材料に加えたり、炭酸水と合わせて爽やかなティーソーダにしたり、ミルクと組み合わせて濃厚なアイスロイヤルミルクティーを作ったりなどと、アレンジの幅も広がります。
紅茶や砂糖類の種類を変えることで、香りや甘さ・味わいの違いも楽しめるのが、自家製の楽しいところですので、お気に入りの組み合わせを見つけてみてくださいね。
保存可能ではありますが、なるべく早めの消費を意識して、日常のひとときをより豊かにする一品として、活用なさってみてはいかがでしょうか。