紅茶の主な3つの製法:オーソドックス・CTC・ローターバンとは?

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紅茶

紅茶は、「茶の木」の茶葉から紅茶独自の製造工程によって、作り上げられています。

実際どのような工程が必要なのか、また機械化による製法の違いなど、日常的に手軽に楽しめるようになった背景を知ることで、紅茶選びやティータイムが楽しくなるのではないでしょうか。

記事にまとめてみましたので、ご覧ください。

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紅茶の主な3つの製法

現在の紅茶の製法は、約200年前に中国で生まれた技術が原点とされています。

当初は手作業が中心でしたが、時代とともに機械化が進み、製造方法や設備も改良が重ねられています。これにより効率が向上するとともに、品質も安定するようになりました。

紅茶の製法には、以下の3つの主要な方法があります。

  1. オーソドックス製法(伝統的、手作業)
  2. アン・オーソドックス製法(非伝統的、CTC製法、ローターバン製法など)
  3. セミ・オーソドックス製法(伝統的・ローターバン製法の併用)

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

オーソドックス製法

オーソドックス製法(伝統的)」は、茶葉の個性を最大限に引き出すために、中国で生まれた伝統的な手作業をもとに、その工程を機械化した製法で、現在も広く用いられています。

工程では、茶葉をしおらせる(萎凋いちょう)、もむ、ふるいにかけるなど、細かな作業を機械と人の手で分担しながら進めます。

また、この製法では茶葉の加工目的によって、以下のように分類されます。

  • リーフタイプ: 茶葉の外観を重視
  • ブロークンタイプ: 水色や香りを重視
【製造工程】

  1. 茶摘(ちゃつみ):茶の新芽を摘む
  2. 萎凋(いちょう):摘んだ茶葉を日にさらしてしおらせ、軽い発酵で香りを発たせる
  3. 揉捻(じゅうねん):茶葉を揉み込み組織細胞を破壊して発酵を促し、形を整える
  4. 玉解き(たまとき)ふるい分け: 茶葉をほぐし、ふるいにかける
  5. 発酵: 一定時間発酵室内に入れて酸化発酵させる
  6. 乾燥

アン・オーソドックス製法

アン・オーソドックス製法(非伝統的)」は、大量生産と低コストを実現するために開発されました。短時間で紅茶を抽出できることから、現代の需要に合った最も生産量の多い製法として、現在広く普及している製造技術です。

特に、抽出時間が短い紅茶を作るのに適しており、ティーバッグ用としての需要が高まっています。

この製法では、効率よく加工するため、専用の機械が使用されています。

代表的な加工方法として「CTC製法」と「ローターバン製法」があります。

CTC製法:効率性を追求した加工技術

CTC製法」は、特殊なCTCローラー機を使用して、茶葉を細かく加工する方法です。

効率よく発酵と乾燥が進むため、短時間で大量生産することが可能となります。

CTCとは、以下の英単語の頭文字を取った名称です。

  • Crush(押しつぶす)
  • Tear(引き裂く)
  • Curl(丸める)

この製法では、回転数の異なる2つのローラーで茶葉を押しつぶし、切り刻み、丸めることで、1~2mmほどの粒状に加工します。

こうして作られた紅茶は、抽出時間が短く、ティーバッグ用として多く利用されており、需要増加に伴い、広く普及している製法といえます。

【製造工程】

  1. 茶摘(ちゃつみ)
  2. 萎凋(いちょう)
  3. 揉捻(じゅうねん)
  4. 玉解き(たまとき)ふるい分け
  5. CTC機による加工
  6. 発酵
  7. 乾燥

ローターバン製法:挽肉機の原理を応用した技術

「ローターバン製法」は、「ローターバン機」という大型の揉捻機を使用する方法です。この機械は肉挽き機のしくみを応用して設計されており、茶葉を圧縮して細かく砕くことが特徴です。

萎凋(いちょう)後の茶葉に複数台の機械を連結して使用することで、短時間で効率的に加工が行われます。ローターバン機を使用することで、茶葉の形を整えながら細かく加工できるため、一定の品質を保ちながら大量生産が可能になります。

ローターバン製法の特徴

  • 茶葉を圧縮しながら細かく加工。
  • 玉解き工程を経て形を整える。
  • 短時間で大量生産が可能。
【製造工程】

  1. 茶摘(ちゃつみ)
  2. 萎凋(いちょう)
  3. ローターバン機による加工
  4. 玉解き(たまとき)ふるい分け
  5. 発酵
  6. 乾燥

セミ・オーソドックス製法

「セミ・オーソドックス製法」は、オーソドックス製法とローターバン製法を併用した製法です。

オーソドックス製法による「揉捻(じゅうねん)」工程の後に、ローターバン機で加工を加えることにより、従来の香りや味わいを残しながらも、短時間で抽出できる紅茶を作ることができます。

ローターバン機は補助的な役割を果たしていることから、現在では大半がこの製法を用いて製造しているそうです。

【製造工程】

  1. 茶摘(ちゃつみ)
  2. 萎凋(いちょう)
  3. 揉捻(じゅうねん)
  4. ローターバン機による加工
  5. 玉解き(たまとき)ふるい分け
  6. 発酵
  7. 乾燥

まとめ

紅茶の主な3つの製法をご紹介しました。

  1. オーソドックス製法(伝統的、手作業)
  2. アン・オーソドックス製法(非伝統的、CTC製法、ローターバン製法など)
  3. セミ・オーソドックス製法(伝統的・ローターバン製法の併用)

また、紅茶の製造工程が多様であることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

【オーソドックス製法の製造工程】

  1. 茶摘(ちゃつみ):茶の新芽を摘む
  2. 萎凋(いちょう):摘んだ茶葉を日にさらしてしおらせ、軽い発酵で香りを発たせる
  3. 揉捻(じゅうねん):茶葉を揉み込み組織細胞を破壊して発酵を促し、形を整える
  4. 玉解き(たまとき)ふるい分け: 茶葉をほぐし、ふるいにかける
  5. 発酵: 一定時間発酵室内に入れて酸化発酵させる
  6. 乾燥

どの製法も基本には伝統的な技術があり、時代とともに機械化が進み新しい技術が生まれていますが、その根底には昔ながらの製法が息づいていると気づくことができます。

近年では、細かく加工された茶葉やティーバッグからも、優れた風味を楽しめるようになりました。

特に「CTC製法」や「ローターバン製法」といったアン・オーソドックス製法は、現在の紅茶生産の中心的な手法として世界中で広く採用されています。

これらの方法は、大量生産が可能で低コストかつ短時間で紅茶を製造できるため、忙しい現代のニーズに応える製法です。一方で、手間を惜しまない伝統的な製法も根強い人気があることも事実です。

その時々に合わせて、自分好みの紅茶を探す一助となりますように。

 

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