白あんは何の豆?他のあんとの違いや手軽な作り方・使い方で楽しもう

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食べ物

白あんは「白い豆のあんこ」ですが、何の豆か、小豆あんとの違いなどに迷いませんか?

この機会に知っておくと、和菓子の選び方も手作りのハードルも、ぐっと下がるのではないでしょうか。

餡とは何か、白あんの原料と種類・違いの整理、市販の探し方、基本〜炊飯器・発酵白あんの作り方、応用レシピまで具体的にご紹介しておりますので、読後は好みに合わせてすぐに試せますよ。

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餡(あん)について

あんとは?あんことの違いは

「餡(あん)」は、もともと「餅やまんじゅうの中に詰める中身」を指し、そこから豆や芋などを煮てすりつぶし、甘みなどをつけて煮つめたものも「餡」と呼ぶようになりました。

辞書でも、「まんじゅうの中身/豆類や芋類を煮てすりつぶし砂糖や塩を混ぜたもの」などの意味が整理されています。

一方「あんこ」は、餡のことを指す呼び名として、広く使われる言い方です。

さらに近年は、原料が小豆に限られないことを踏まえ、日本あんこ協会の物性的な定義として「食材を煮詰めて練ったペースト状のもの」と紹介されています。

原料による主なあんの種類

あんは、原料によって香りやコク、色合いが変わります。まずは代表格を押さえると、選びやすくなりますよ。

  • 小豆あん(赤あん)小豆を使う、もっとも一般的なあん。小豆の種類・皮の風味が残すか滑らかに濾すかで、印象が変わる
  • 赤あん小豆あんの別名として使われることが多い一方で、赤いんげん豆など「赤い豆」を使って作るものとして分類する説明も
  • 白あん白いんげん豆(手亡など)や白花豆、白小豆などを原料に、こしあんに近い製法で仕上げるあん。淡い色合いが特徴。
  • ずんだあん枝豆をすりつぶして作る、青い爽やかな香りのあん。
  • うぐいすあん青えんどう豆を原料とする、緑色が印象的なあん。
  • 芋あん・かぼちゃあん など:芋類をベースに作る「あん」も広い意味では仲間。豆あんとは違う甘い香りと素材感
「赤あん」は小豆あんの別名として使われる場合と、赤い色の豆で作ったあんの総称として扱う場合があるため、こちらでは分けて整理しました。

製造方法による主なあんの種類

同じ小豆でも、粒を残すか、皮をこすかで口当たりが変わります。

  • 粒あん:粒をつぶさないように炊いて仕上げるタイプで、豆の存在感が出る
  • こしあん:炊いた豆を裏ごしして皮を取り除き、なめらかに練るタイプ
  • つぶしあん:粒あんを軽くつぶして仕上げる中間タイプ
  • 小倉あん:こしあんに蜜煮の大粒小豆を混ぜたもの、と整理されることがある

餡の歴史:いつ頃から、なぜ食べられるようになったの?

また、茶の湯で用いられる菓子が広がる中であんこは発展し、砂糖が広く行き渡って甘いあんこが庶民にも浸透したのは江戸時代、という説明も同じく示されています。

小豆そのものは、昔から日本で親しまれてきた食材で、縄文時代の遺跡から小豆が見つかっていることや、『古事記』『日本書紀』に五穀の一つとして登場し紹介されています。

さらに近年では、縄文時代の遺跡から出土したアズキ種子の研究やゲノム解析などから、アズキの栽培化が日本で始まった可能性を示す成果も報告されています。

そして「あん」の原型は、甘い豆ペーストというより、中国の「餡(あん)」=肉や野菜などの詰めものが、飛鳥時代に日本へ入ってきたとされます。日本では肉食を避ける流れも背景に、小豆を使う「あん」へ変化していきますが、当初は塩味が主流でした。

その後、室町~安土桃山時代の茶の湯で用いられる菓子が広がる中で甘いあんが誕生し、砂糖が行き渡るにつれて甘いあんが浸透していきました。とくに、甘いあんが庶民の間に広まったのは江戸時代後期とされています。

また、「あん」を「あんこ」と呼ぶのは明治時代からで、「餡子」などの字が当てられたそうです。

あんと和菓子との関係

和菓子の世界で、あんは「味の芯」になりやすく、同時に色・香り・食感の土台として、中心的な役割をもっているといえるでしょう。

茶菓子から、さまざまな和菓子へと展開されています。

とくに白あんは色が淡いので、他のあんのベースや練りきりといった「仕立て」にも向きます。

一方で、餡=和菓子専用というわけではありません。トースト、ヨーグルト、クッキー生地、アイスのトッピングなど、洋の食べ方にもなじみます(後半で具体例をご紹介いたします)。

白あんについて

現在、白あんの原料は「白いんげん豆」が主流となっています。

「白あん=白小豆」と思われがちですが、古くから記録があるもののも、収量が少く栽培が難しいことから、日常的に流通している白あんは手亡(てぼう)などの白いんげん豆由来のケースが多いことを、まずは押さえておきましょう。

白あんの歴史と製法

・白小豆から白いんげん豆へ

白小豆は、すでに平安期の本草書にも名前が挙がり、その後も江戸前期〜中期の本草・辞書・農書で「白豆/飯豆=白小豆」として整理され、播種期(4〜5月)や、赤小豆・ささげとの見分けに触れられるなど、作物としての認識が深まっていきました。

用途は、安土桃山時代に薬膳として食べられた記録(『本草綱目』)や、江戸時代には米に混ぜて炊く「白小豆飯」や、粉にして菓子用に使う記述が早くから見られ、江戸後期には饅頭の白あん・白羊羹など製菓の材料としての記録(『古今新製名菓秘録』)が具体化されていました。

また、洗い粉(澡豆/あらいこ)として油落としに用いられ「シャボン豆」と呼ばれるなど、食用以外の使い方も併記されている点も特徴といえます。

明治以降は、「白小豆が白あんの原料」としての位置づけが明確になる一方で、収穫量が少なく栽培が難しいことから、「白あんの原料には白いんげん豆」が用いられるようになっていきました。

・製法について

白あんは「白い豆を使う」というだけでなく、皮を取り除いて裏ごしし、淡い色合いを生かす点が特徴です。

味わいは、小豆あんに比べて豆の香りが前に出すぎにくく、甘みがふわっと広がるタイプになりやすいのもポイント。コクはありつつも輪郭はやわらかく、なめらかな口当たりに仕上がります。

基本の製法の流れは、以下の通りで、「小豆こしあんと同じ製法」と説明されるのは、この工程感に近いためです。

1)豆をやわらかく煮る → 2) 皮を外す(または裏ごしで除く) → 3) すりつぶして裏ごし(生あん) → 4) 砂糖などを加えて練り上げる

白あんの種類と特徴:原料の豆による違い

白あんは「どの豆で作るか」で、色の出やすさ(白さ)・豆の香りの強さ・コクの方向性・なめらかさが変わります。

白小豆は「豆の個性を味わう白あん」、白いんげん系(手亡など)は「白さと仕立てやすさを優先した白あん」という軸のイメージとともに、代表的な次の3種をみていきましょう。

白小豆(しろあずき)

  • 小豆の一種で、白い(黄みがかった)種皮が特徴。
  • 白小豆の豆の風味そのものを感じやすく、上品な甘みに仕立てる傾向
  • 気候の影響を受けやすく、生産量が限られる「希少原材料」で手に入りにくい
  • 主な産地は、群馬県や茨城県、兵庫県、京都府、岡山県など
  • 白あんそのものを味わう菓子・上生菓子向き

白いんげん豆

  • 海外では料理豆として一般的、日本では白あんの主原料として使われる比率が高い
  • 国内産地は主に北海道、輸入で補われる場合も
  • 全体的に風味食感の個性が前に出すぎずあっさりして、なめらかに練りやすい
  • 豆の白さを活かした白あん、ベースのあん作りに適している
  • 流通量も比較的安定し、容量や価格帯など選択肢が多く入手しやすい

手亡豆(てぼうまめ)

  • 白いんげん豆の一種で、その大部分が白あんの原料として使われる代表格
  • 国内産地は主に北海道
  • 白さが出やすく、味わいは穏やか、きめ細かくなめらかな白あんに仕上げやすい
  • 一般店頭に乾燥豆で並ぶ機会はあまりなく、製菓材料や通販で探すと見つけやすい
  • 練り切り用のほか、フレーバーあんにも

※また、白あんは「こす/少し粒を残す」でも印象が変わります。なめらかに仕上げたいときは裏ごし回数を増やし、豆感を少し残したいときは、最後に少量だけ粒を戻すのも一つです。

甘みづけの種類と特徴

白あんの甘みは、砂糖だけで決まるわけではなく、口当たり・照り・まとまりにも影響します。

  • 上白糖・グラニュー糖:クセが少なく、白あんの色や香りを邪魔しにくい
  • 氷砂糖:ゆっくり溶けるので、甘みの立ち方が穏やかに感じられること(練り方次第)
  • 水飴:まとまりや粘りの出方を調整したいときに少量使われる
  • はちみつ:香りが加わるため、アレンジ向き

「甘さ控えめにしたい」という場合は、砂糖を一気に減らすより、まずは「練り上げの水分」を少し飛ばしてから、少しずつ加えるほうがまとまりやすくなりますよ。

白あんの人気・独自の和菓子

白あんの淡い色とクセの少なさを生かした、独自の和菓子があります。

・練り切り

主に白あん(白こしあん)に、つなぎとしてつくね芋(山芋)や求肥を混ぜてよく練り、手で扱える固さに整えて作る上生菓子です。

生地は淡い色なので、食用色素や抹茶・かぼちゃ・紫いもなどで色を付けやすく、小豆あんを包んだあと、手のひらや型で季節の形に成形します。

背景として、茶の湯の広がりと、砂糖が菓子に使えるようになっていった流れがあり、とくに江戸時代後半に京都で育まれ、全国に広がった代表的な和菓子として、白あんは欠かせませんね。

・抹茶あん・柚子あんなど

香りや風味をのせたあんのベースとして、幅広くアレンジされています。組み合わせ例などは、このあとの章でご紹介しております。

・白あん大福、最中、どら焼など

白あんそのものを味わうため、小豆あんではなくあえて用いる和菓子も多く存在しています。あっさり上品な印象と食べ心地になりやすいようです。

白あんは食べ慣れていない」という方でも、柑橘や抹茶など「好きな香り」が乗ると取り入れやすいので、まずはフレーバー系から試すのもおすすめですよ。

白あんはどこで買える?

白あんは、目的別に探すと迷いにくいくなります。

  • 一部の和菓子店・百貨店の菓子売り場(デパ地下):白あんを使った和菓子そのものが充実。まず「味の相性チェック」をしたい方に。量り売り可能な場合や高級品も。
  • 一部の大型スーパー:店舗により、製菓材料コーナーや、和菓子材料(あん・白玉粉など)の棚に置かれることも
  • 製菓材料店(例:富澤商店など):用途に合わせた容量・タイプを選びやすい
  • 各種通販サイト・店舗の通販ページ:量・原料(手亡、白小豆など)・加糖の有無を比較しやすい。原料表示(豆の種類)、用途(練りあん/生あん)、配送日時を確認して選ぶのがコツ

小豆あんと白あん

小豆あんと白あんの特徴の違いは?

小豆あん
小豆あんは、小豆を原料にした“赤いあん”の総称で、粒あん・こしあん・つぶしあんなど、仕立てによって口当たりの幅が大きいのが特徴です。

小豆は日本で古くから親しまれてきた豆で、現在も生産は北海道の比率が高く、市販のあん製品の流通量や種類が多いことから、たい焼き・どら焼き・大福・おしるこ・あんぱんなど「定番の幅」が広く、選択肢も豊富で手に取りやすい傾向があります。

風味面では、小豆らしい香りとコクが前に出やすく、これは単なる甘さではなく、豆の香ばしさや皮由来のニュアンス、ほのかな渋みが合わさって「味に厚み」として感じられるものです。

アレンジもできますが、何かを足しても小豆の存在感が残りやすく、「主役は小豆」という印象になりやすいのも小豆あんらしさです。

白あん
白あんは、白いんげん豆(手亡など)や白小豆などの白い豆を使い、皮を取り除いて裏ごしし、淡い色合いとなめらかな口当たりに仕立てるのが基本です。

豆の香りが小豆あんほど前に出すぎにくいぶん、甘みの輪郭がやわらかく感じられ、抹茶・柚子・コーヒーなどの香りをのせたり、着色して意匠を作ったりと「仕立て」で表情を変えやすいのが強みです。

とくに練りきりのように色や形で季節感を表す和菓子では、白あんが土台として使われやすく、アレンジの自由度も高めですが、買いやすさの点では取り扱い店を選ぶ場合が多くなります。

さらに白あんは、原料によって入手性や価格感が変わりやすく、手亡中心の「定番」タイプに加えて、白小豆のように希少性や風味の良さが語られる「こだわり原料」タイプもあり、普段食べ慣れていない場合は、選んで食べるという機会も少なくなる傾向といえるでしょう。

小豆あんと白あんの特徴比較一覧表

比較表で簡単に特徴をご覧ください。

比較項目 小豆あん 白あん
主な原料 小豆 白いんげん豆(手亡など)/白小豆など
赤〜茶(種類で濃淡) 白〜淡いクリーム色(豆で差)
口当たり 粒〜濾してなめらかまで幅広い  裏ごししたなめらか系が得意 
風味 小豆の香り・コクが前に出やすい(豆の存在感が“主役”になりやすい) 豆の風味はあっさり穏やかで、香り・素材感を受け止める“土台”になりやすい
香り・色ののせやすさ 小豆の風味が立つぶん、香りを足しても「小豆が主役」になりやすい 抹茶・柚子などの香りや着色、細工の表現に向く(仕立てで表情を変えやすい)
市販の見つけやすさ 市販品が多く見つけやすい 白あん自体は一部店頭で見つかるが、乾物は流通が少なく製菓材料店・通販などで探す必要あり
価格の傾向 幅が広い 特に白小豆は希少原材料で高め 

結局どちらが人気なの?(使い分けのコツ)

「人気」という意味では、手に取りやすさ・定番の幅広さの点で小豆あんが優勢です。

たい焼き、あんぱん、おしるこなど“あんが主役”の甘味は、小豆あんが王道として流通量も多く、味のイメージも共有されています。

白あんは小豆あんほど前に出る香りが強くないぶん、甘みの輪郭がやわらかく、後味が軽く感じられることも多いのが魅力です。

だからこそ、色や香りを足す「アレンジ」で映えるだけでなく、豆のやさしい風味をそのまま味わいたいときにも選ばれます。

使い分けの目安は、「濃いめの豆感を楽しみたいなら小豆あん」「甘さを軽やかに、香りや素材感を立てたいなら白あん」です。

小豆あんももちろん、塩・黒糖・ラム・シナモンなどで風味を変えられますが、もともとの小豆の香りがしっかりしているため、アレンジしても“主役は小豆”になりやすい傾向があります。

反対に白あんは土台が穏やかなので、抹茶や柚子、いちご、ミルクなどの風味をのせたときに、狙った味に寄せやすいのが強みです。

その他、食べたい気分で選ぶなら、

小豆あんで食べるなら:たい焼き・どら焼き・あんぱん・おしるこなど、豆のコクと香りをしっかり味わう「あんこが主役の王道」が食べたいとき
白あんで食べるなら:練りきり・フルーツ大福・柚子あんなど、淡い甘みや「香りのある和菓子」を食べたい、口当たりのなめらかさを楽しみたい時
また、まずは市販の白あん菓子で「白あんの甘みの軽さ・豆感」を確かめ、気に入ったら手亡系の白あんを手作りしてみると失敗しにくいです。

白あんの手軽な作り方

ここでは、以下の3本立てでご案内いたします。

  • 基本(鍋)
  • 炊飯器を使う(豆をやわらかくする工程で活用)
  • 砂糖を使わない「発酵白あん」(米麹で“甘みを引き出す”考え方)

他にも、圧力鍋を用いたり炊飯器の特徴をつかむなど、ご自身に合った方法で何回か作っていると、より手軽に感じられるようになりますよ。

手作り白あん基本の作り方

材料(でき上がり 約350〜450g目安)

  • 乾燥の手亡豆(または白いんげん豆)…200g
  • 砂糖…150〜220g(お好みで調整)
  • 水…適量

作り方(鍋)

  1. 豆を浸水:乾燥豆をたっぷりの水に浸して8~12時間ほど戻す(時間は豆の状態で変わるので、指で割れるくらいを目安に)。
  2. 下ゆで→ゆでこぼし:豆を新しい水で火にかけ、沸いたら数分で湯を捨てる(豆の香りを整えたいときのひと手間)。
  3. やわらかく煮る:豆がつぶれるくらいまでゆでる
  4. 皮を外す:ザルにあげ、手でやさしくもむようにすると皮が外れやすい、手間を減らしたい場合は、皮を気にしすぎず、次の裏ごしで調整してもOK
  5. すりつぶす→裏ごし:すり鉢・ブレンダーなどでなめらかにし、ザルでこす(ここが白あんらしさの分かれ道とも)
  6. 練る(加糖):鍋に戻し、弱火で水分を飛ばしながら、砂糖を数回に分けて加える

ポイント

  • なめらかさは「裏ごし回数」の増減で調整できます。
  • 砂糖は一度に入れるより、数回に分けて加えると練りやすくなります。

炊飯器を使った白あん作り

「練り上げ前」の、豆をやわらかくする工程に炊飯器を用いるとより手軽に作れます。

※機種により調理不可の場合がありますので、取扱説明書をご確認ください。

材料:基本と同じ

作り方(豆を炊飯器でやわらかくする)

  1. 8~12時間浸水した豆を、新しい水と共に炊飯釜に入れる
  2. 豆がしっかりかぶる量の水を入れ、
    • 「調理/スロー/煮込み」モードがあればそれを使用
    • ない場合は、白米の浸水なし炊飯モードですぐに炊き、様子を見つつ(機種差が大きいので、途中で固さを確認)
  3. 十分やわらかくなったら、鍋の基本手順(皮→裏ごし→練り)へ。

焦げやすいポイント

  • 機種によっては、釜の底で水分が飛ぶと焦げやすくなるため、練り工程では炊飯器から取り出し、鍋に任せる方が無難です。炊飯器内で無理に完結させず、「豆を煮る道具」として使うと失敗しにくい傾向です。

砂糖なし発酵白あん

「発酵あんこ」は、米麹の酵素がデンプンを分解して、甘みを生み出す「糖化」を利用して、温度帯(およそ50〜65℃、目安は60℃前後)を保つ管理がポイントとなります。

一般には小豆で作ることが多いですが、白いんげん豆のペーストでも同じ発想でアレンジできます。

材料(作りやすい量)

  • 炊飯器で煮た手亡豆(または白いんげん豆)…200g
  • 乾燥米麹…200g
  • ゆで汁…100〜200ml(「しっとり」する程度まで)

作り方

  1. 炊飯器で、豆が手でつぶせるくらいやわらかく煮ておく
  2. ザルにあげて豆とゆで汁に分け、豆の温度を60℃程度まで冷ます
  3. 冷めた豆に米麹を混ぜ、ゆで汁を100〜200ml加えて「しっとり」する固さに整える
  4. 炊飯器に入れ、フタを開けた状態で布巾をかけて保温(約60℃)し、8時間温める。途中、時々かき混ぜる
  5. 甘みが出たら完成、控えめなら保温時間を少し延ばして。なめらかにしたい場合は、ブレンダーなどで攪拌するか軽く裏ごししても

ポイント

  • 成功の鍵は「温度帯」と「水分量」、甘みの立ち方が変わります。
  • 麹を混ぜる時、豆が60℃より高いと糖化が進みにくいため、温度計でチェックしながら冷まししょう。

白あんの冷凍方法

  • 使いやすい量(例:大さじ2〜3、もしくは100gずつ)に小分けし、ラップで平らに包む
  • さらに冷凍用密閉保存袋に入れてできるだけ薄くして冷凍(凍るまでが早いほど扱いやすい)
  • 解凍は冷蔵庫でゆっくり戻し、表面に水分が出たらキッチンペーパーで軽く押さえる

必要な分だけ都度出すようにすると、風味の変化も抑えやすくなります。

白あんを使ったレシピ

白あんにプラス「応用あん」レシピ例

白あんは「ベース餡」としてとても便利です。まずは少量で試せる定番アレンジをご紹介いたします。もっと自由にちょい足しできるものも、見つけてくださいね。

  • 黄身あん(きみあん)
    白あん200g+卵黄2個+砂糖20〜40g
    鍋で弱火にかけ、木べらで練って“ねっとり”したら完成
    使い方:桃山・焼き菓子系のあん/きんつばの変化球に
  • 抹茶あん
    白あん200g+抹茶5g+湯大さじ1〜2
    抹茶を湯で溶いてから白あんに混ぜ、軽く温めてなじませる
    使い方:練りきり/大福/どら焼き/ロールケーキの和風クリームにも
  • コーヒーあん
    白あん200g+インスタントコーヒー小さじ1〜2+湯小さじ2
    香りが立ちやすいので、少しずつ足して調整
    使い方:どら焼き・最中/パンのフィリング/ビスケットサンドの中身に
  • 白あんバター
    白あん200g+有塩バター20〜30g
    バターを室温に戻し、白あんに混ぜるだけ(軽く温めてもOK)
    使い方:トースト/あんバターどら焼き/蒸しパン・スコーンの添えに
  • ゆずあん
    白あん200g+ゆず果汁小さじ2〜大さじ1+ゆず皮(すりおろし)少々+塩ひとつまみ
    果汁を少しずつ混ぜ、最後に皮を加えて香りを整える
    使い方:練りきり/大福/ようかん/チーズケーキの“和柑橘”アレンジに
  • 黒ごまあん(練りごま)
    白あん200g+黒練りごま大さじ1〜2(お好みで)+塩ひとつまみ
    練りごまを混ぜ、固ければ湯を小さじ1ずつ足してのばす
    使い方:団子・求肥包み/どら焼き・最中/トーストやアイスのトッピングに
  • きなこあん
    白あん200g+きなこ大さじ2〜3+(好みで)黒蜜小さじ1〜2
    きなこを混ぜ、粉っぽければ黒蜜か湯を少量加えてなじませる
    使い方:おはぎ風の中あん/大福/クッキーのフィリング/白玉のあんかけにも
  • 洋風ミルク白あん
    白あん200g+練乳20〜40g+牛乳(または生クリーム)大さじ1〜2+塩ひとつまみ
    練乳を混ぜ、固ければ牛乳(生クリーム)を少量ずつ加えてなめらかにする(軽く温めてもOK)
    使い方:パン・スコーンのフィリング/クレープやワッフルの中身/フルーツ大福に

丸ごとみかん大福(4個分)

和菓子屋さんのような出来栄えで、ジューシーなおいしさです。

材料

  • みかん(小さめ)…4個
  • 白あん…240g(60g×4)
  • 白玉粉…100g
  • 砂糖…25g
  • 水…150g
  • 片栗粉…適量(打ち粉)

作り方

  1. みかんの水分をしっかり切り、白あんで包んで丸めます。
  2. 耐熱ボウルに白玉粉・砂糖・水を入れて混ぜ、ラップをして加熱→混ぜるを数回繰り返し、餅生地を作ります。
  3. 打ち粉を敷いて生地を広げ、4等分。
  4. 白あんで包んだみかんをのせ、生地を伸ばしながら包み、閉じ目を下にして整えます。

白あんバターどら焼(4個分)

ホットケーキミックスが少し余った時にも、簡単アレンジで使えて、中身が変わると目先も変わりますよ。生地を焼く時、少しお醤油を垂らして香ばしく焼くのもいい感じになります。

材料(生地)

  • 卵…2個
  • 砂糖…60g
  • はちみつ…10g
  • 薄力粉…100g
  • ベーキングパウダー…3g
  • 水(または牛乳)…20〜30ml

材料(中身)

  • 白あん…200g
  • 有塩バター…20〜30g

作り方

  1. 卵・砂糖・はちみつをよく混ぜ、ふるった粉類を加えます。
  2. 水(牛乳)で固さを調整し、10〜15分ほど休ませます。
  3. フライパンで小さく流し、表面に気泡が出たら返して焼きます。
  4. 白あんにバターを混ぜ、粗熱が取れた生地で挟みます。

ゆずあんようかん(600mlタッパー分/14cm程度)

酸味と爽やかさが加わって食べやすくなり、砂糖少なめ、果汁なしでもいけますよ。

材料

  • 白あん…400g
  • 水…250ml
  • 粉寒天…4g
  • 砂糖…60〜120g(好みで)
  • ゆずの果汁…大さじ1〜2(またはゆず茶/ゆずジャム適量)
  • ゆず皮(すりおろし)…少々
  • 塩…ひとつまみ

作り方

  1. 鍋に水+粉寒天を入れて火にかけ、沸いたら1〜2分ほど混ぜます。
  2. 砂糖を加えて溶かし、白あんを少しずつ加えてダマなくのばします。
  3. 火を弱め、ゆず果汁・ゆず皮・塩を加えて香りを整えます。
  4. 型(タッパー)に流し、冷やし固めます。

白あんはもっと楽しめる

和菓子以外での活用例は?

白あんは、洋菓子生地に混ぜるとしっとり感やさしい甘みが出やすく、バターや砂糖の一部を置き換える発想にも向きます。

  • クッキー:生地に白あんを練り込むと、ほろっと崩れるタイプに寄せやすい
  • パウンドケーキ:白あんを入れると、生地がまとまりやすく、和の香り(柚子・抹茶)とも相性が良い
  • チーズケーキ:クリームチーズ+白あん+レモンで“和洋ミックス”に

相性の良い野菜・果物

白あんは豆の香りが強すぎず、味の輪郭がやさしいので、素材の香りや甘み・酸味を受け止めやすいのが魅力です。

組み合わせには、「甘みを足す」「酸味で締める」「焙煎やスパイスでコクを足す」の3方向で考えると選びやすくなります。

  • 野菜系:かぼちゃ、さつまいも、にんじん、紫いも
    (どれもでんぷん質が多く、加熱すると自然な甘みが出やすいため、白あんのやさしい甘さと方向性が揃いやすいです。さらに、かぼちゃ・にんじんは色がのるので、見た目のアレンジにも向きます。)
  • 果物系:柑橘(ゆず・レモン・みかん)、いちご、りんご
    (果物は香りで白あんの印象を変えやすく、特に柑橘やいちごの酸味が甘さを引き締めるので、後味が軽くなりやすい組み合わせです。りんごはさわやかな香り+ほどよい酸味で、白あんの甘みを邪魔しにくいタイプ。)
  • 香り系:抹茶、ほうじ茶、黒ごま、シナモン、しょうが
    (抹茶はほろ苦さ、ほうじ茶・黒ごまは焙煎の香ばしさが加わってコクの方向が変わり、甘さが単調になりにくいです。シナモンやしょうがはスパイスの香りで甘みを引き締めるため、少量で印象を変えたいときに便利です。)

果物としては、栗も甘みや色味が加わりおすすめです。

軽食としての白あん活用法

「白あんは甘みの代わり」だけではなく、とろみ・なめらかさ・コクを足して、混ぜるだけでまとまるところが強みとなります。

  • 白あんミルク:温めた牛乳に白あんを溶かし、塩をほんの少し(甘じょっぱ系)
  • 白あんディップ:白あん+クリームチーズ+レモン果汁で、クラッカーや果物に
  • 白あんトースト:白あん+バター、白あん+はちみつ、白あん+きなこで飽きにくい
  • 白あんホイップ(パン用スプレッド):白あん+生クリームを少しずつ混ぜてふんわり(泡立て無しもOK)そのまま塗れて軽い口当たり
  • 白あんチーズサンド(クラッカー/ベーグル):白あん+クリームチーズを1:1〜2:1で混ぜ、黒こしょう少々、デザートと軽食の間寄り

白あんの風味を引き立てる食材は?

白あんの「豆の甘み」を引き立てたいときは、以下のポイントをちょい足しすると組み立てやすくなりますよ。

  • 塩をほんの少し(甘みが立ちやすい)
  • 柑橘の皮・果汁(香りで輪郭が出る)
  • 焙煎香(ほうじ茶・黒ごま)(コクの方向性が変わる)

まとめ:食べ比べて、気分で使い分けやアレンジを楽しんで

白あんは「白い豆のあん」で、原料は白いんげん豆(手亡など)が主流、白小豆も使われています。知っておくと、買うときも、作るときも迷いにくくなります。

  • 餡(あん)は「中身」の意味から、豆や芋を煮て練ったものを指すようになった
  • 白あんは、一般的に白いんげん豆を用いて小豆のこしあんの製法で作られる
  • 特に白いんげん豆の一種の手亡てぼうは白あんの代表的な原料となっている
  • 発酵あんこは米麹の糖化を利用し砂糖なし、60℃未満の温度帯管理がポイント
  • 小豆あんと白あんの違い一覧表をご参照ください

また白あんは、和菓子だけでなく、香りをのせたり洋菓子に混ぜたりして「遊べる余地が大きいあん」といえます。

ぜひ、今日のレシピの中から気になったものや作り方などありましたら、試してみられて、お好みの白あんの新しいおいしさを見つけてみてくださいね。

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