暑い季節はもちろんのこと、一年中お風呂あがりや運動・外出の後にいただくアイスティーは、こころと身体を清涼感で潤してくれる感覚があると思いませんか?
作り方にはいろいろな方法があり、ティーバッグや水出しで手軽に作ることができますが、ティーバッグを使用して、一味違った楽しみ方にしたい場合は、フランスマダム流のアイスティーがおすすめです。
以下3タイプのアイスティーのいれ方をご案内しておりますので、お試しください。
- マグカップに熱湯を注いでいれる手軽なアイスティー
- 氷なしひと晩寝かせる簡単フランスマダム流アイスティー
- 最も手間なし水出し専用でいれるアイスティー
ティーバッグによる手軽なカップでアイスティー
一般的なアイスティーのいれ方として、こちらでは手軽なマグカップ(ティーカップ)1人分のいれ方をご案内します。ティーポットで人数分入れる場合も、基本的に同じ流れとなります。
そのほか詳細は、ティーバッグで簡単5工程!おうちで楽しむおいしい紅茶のいれ方 をご覧ください。
必要な道具
- お好みのティーバッグ (バッグ型、テトラ型どちらでも)1個
- マグカップ
- カップの口を覆うサイズの小皿やフタ代わりになるもの
- お湯を沸かす道具(やかん、電気ケトルなど)
- 氷入りの耐熱グラス(もしくはもう1つ別のマグカップ)
- タイマー
いれ方6工程
アイスティーをいれる流れは次の6工程です。
- 新鮮な水でお湯を沸かす
- マグカップを温める
- ティーバッグをセットし、お湯を注ぐ
- カップにフタをして蒸らす
- ティーバッグを取り出す
- 氷入りグラス(マグカップ)に一気に注ぐ
新鮮な水でお湯を沸かす
汲みたての新鮮な水からお湯を沸かします。
1杯分の目安は150〜200mlで、カップを温める分も考慮し、少し多めに沸かしましょう。
マグカップを温める
事前に沸かしたお湯でマグカップを温め、温まったら中のお湯を捨てます。
ティーバッグをセットし、お湯を注ぐ
温めたマグカップにティーバッグをセットします。紐付きの場合は、紐をカップの持ち手に軽く引っ掛けておくと便利です。
カップの中で対流が生じるように、沸騰したてのお湯を勢いよく注ぎます。
カップにフタをして蒸らす
マグカップにフタをして、タイマーで時間を計りながら蒸らします。
蒸らし時間は茶葉によって異なり、一般的には1〜5分程度ですが、まずはパッケージに記載された推奨時間に従ってみるとよいでしょう。
もしくは、氷で薄まる分を見越して、蒸らし時間を1分程度ずつ増やすなど、好みの濃さを探してみてください。
ティーバッグを取り出す
ティーバッグを軽く揺らす程度で引き上げた後、カップの縁に寄せて残りの茶液の滴下を出しきり、うまみの凝縮された最後の一滴「ゴールデンドロップ」まで、カップに入れましょう。
氷入りグラス(マグカップ)に一気に注ぐ
お好みの量の氷を入れたグラス(マグカップ)に、一気に紅茶を注ぎます。この時念のため、耐熱グラスもしくはマグカップを使用することをおすすめします。
※一気に紅茶を急冷することで、白く濁ること(クリームダウン)を防ぎ、透明なアイスティーになります。
ティーバッグによる氷なしフランスマダム流アイスティー
フランスマダム流のアイスティーをご存じでしょうか?
個人的にはネット上で知ったのが始まりなのですが、氷なしでたっぷり作り置きするスタイルが特徴で、淹れたての紅茶のフレッシュさとは別の、濃厚な風味を楽しめます。冷蔵庫で一晩位じっくり冷やす時間は必要になりますが、いれ方は簡単ですので、さっそくご案内します。
必要な道具
- お好みのティーバッグ3個
- 容量2L以上の鍋
- タイマー
- 菜箸やトングなど
- 冷蔵庫に入る(フタつき縦型)容器
いれ方5工程
- 鍋に新鮮な水2Lを入れてお湯を沸かす
- 火を止めてティーバッグを入れる
- フタをして21分蒸らす
- ティーバッグを取り出し粗熱をとる
- 冷蔵庫でひと晩冷やす
鍋に新鮮な水を入れてお湯を沸かす
汲みたての新鮮な水2Lを鍋に入れて、お湯を沸かします。水の分量はお好みで調整できます。
火を止めてティーバッグを入れる
お湯が沸騰したら火を止め、ティーバッグを3袋入れます。紐付きの場合は、あらかじめ切っておくと取り出しやすくなります。
ティーバッグの個数はお好みで増やすことも可能です。また、フレーバーティーやフルーツティー、ハーブティーなども適しています。
フタをして21分蒸らす
鍋にフタをして、タイマーで21分間蒸らします。この「21分」が美味しさの決め手になるようです。
ティーバッグを取り出し粗熱をとる
蒸らし終えたら、菜箸やトングなどでティーバッグを軽く揺すった後そっと取り除き、そのまま室温になるまで冷まします。
※十分抽出されていますので、茶液を絞り出すのは避けると渋みや雑味が出るのを防ぐことができます。
冷蔵庫でひと晩冷やす
粗熱が取れたら、冷蔵庫に入るフタつき保存容器に移して、冷蔵庫でひと晩位じっくり冷やします。寝かせることで、よりまろやかな味わいになります。
さらに簡単な水出し専用ティーバッグアイスティー
水出し専用のティーバッグでアイスティーを入れれば、さらに手軽に楽しむことができます。
必要な道具
- お好みの水出し専用ティーバッグ1個
- 冷蔵庫に入るフタつき縦型容器
- (氷入り)グラス
いれ方4工程
- 容器にティーバッグを入れる
フタ蓋つきの容器に水1Lと水出しティーバッグ1個を入れます(水や個数はお好みで調整していただいても構いません)。冷蔵庫のドアに入る縦型容器がおすすめです。 - 冷蔵庫で茶液を抽出する
冷蔵庫で3~10時間ほど置きます。まずは記載された推奨時間を参考にして、お好みの濃さで抽出時間を調整してください。 - ティーバッグを取り除く
適度な濃さとなりましたら、ティーバッグを引き上げ、絞ることなく、数回揺らす程度で取り出します。 - グラスに注ぐ
お好みでさらに氷を入れたグラスに注ぎ、完成です。
さらにおいしく飲むには?
早めに飲み切る
ティーバッグを取り除いたアイスティーは、冷蔵庫保存で24時間以内に飲みきることがポイントです。いれたては早めに、前の晩からの作り置きも翌日早めに飲み切ることです。
クリームダウンを防ぐには
時間の経過とともに、紅茶の茶葉に含まれるポリフェノールやカフェインが結合して白く濁る現象(クリームダウン)が生じます。
これらを防ぐには、
- 一般的なお湯でいれるアイスティーの場合には、紅茶を氷入りの容器に注いで一気に冷やす
- ストレートアイスティーにこだわらない場合は、少量の砂糖を加え結合を防ぐ働きを利用する
- 水出し抽出でカフェインなどの抽出を抑える
- お店で相談するなどして、渋みなどの含有量が少ない紅茶種類にしてみる
※フランスマダム流アイスティーは、いれ方の特徴から、濁りが生じるものです。
アレンジを加える
作り置きの場合にも、飲む直前に氷をいれるなどしてさらに冷やすことで、フレッシュな味わいが楽しめます。
※ステンレス製などの溶けない氷をいれて冷やすと、アイスティーが薄まらずにいただけます。
また、グラスにレモンやミントを添えるだけで、見た目も香りも華やかになります。
お好みで、ミルク(牛乳)、砂糖・ハチミツなどの甘味料やレモン果汁を加えるなど、自由にアレンジして楽しめます。
まとめ
ティーバッグで、手軽においしいアイスティーのいれ方3タイプをご案内しました。
- マグカップに熱湯を注いでいれる手軽なアイスティー
- 氷なしひと晩寝かせる簡単フランスマダム流アイスティー
- 最も手間なし水出し専用でいれるアイスティー
フランスマダム流の特徴は、ティーバッグを21分間蒸らした後取り出し、氷なしでじっくり冷蔵庫でひと晩冷やした深みにあります。
おいしくいただくには、いれたては早めに、作り置きは24時間以内に飲み切ることがポイントです。
いれたてアイスティーでクリームダウンを防ぐには、耐熱氷入りグラスやカップに紅茶を注ぎ、一気に冷やすのがポイントです。
その他、甘味料やミント・レモンを添えるなど自由にアレンジして、もっと気軽にアイスティーを取り入れると、何気ない日常に小さな変化を運んでくれるかもしれませんね。