ミルククリーム・生クリーム・シャンティクリームの違いを知ろう!レシピあり

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食べ物

ケーキやパン、デザートでよく耳にする「ミルククリーム」「生クリーム」「シャンティクリーム」。「クリーム」といっても、材料や作り方によって風味や使い道が変わりますよね。

今回は、それぞれの違いや特徴をお伝えするとともに、ご家庭で作れる簡単なレシピを紹介いたします。

仕上がりの印象が変わるポイントを押さえて、さまざまなメニュー選びに生かしてみませんか。

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ミルククリーム・生クリーム・シャンティクリームの違いを知る

原料・製法の違い

まず、3つのクリームの基本的な違いは「原料」と「作り方」にあります。

  • 生クリーム:牛乳から乳脂肪分を分離して作られる純粋な乳製品で、脂肪分が18〜48%の範囲のものを指します。主に動物性脂肪(乳脂肪)を含むため、コクのあるまろやかな味わいになります。
  • ミルククリーム:練乳とバター、もしくは牛乳や小麦粉、砂糖、バターなどを混ぜて作るクリーム状のペーストです。市販品の販売もあり、菓子パンや焼き菓子にもよく合います。
  • シャンティクリーム(クレーム・シャンティイ):生クリームに砂糖を加えて泡立てたもの。つまり「甘くした生クリーム」で、おもにケーキのデコレーションや仕上げに使われます。

シャンティークリームの由来など

「シャンティクリーム(英語: Chantilly cream)」の語源は、いくつかの説がありますが、フランスのシャンティイ城に由来する説が一般的です。18世紀、シャンティイ城で仕えた料理人によって考案されたとされ、上品な甘さと軽やかさが特徴です。

フランス語では「クレーム・シャンティイ(crème chantilly)」と呼ばれ、英語では「Chantilly cream」と訳されます。

一方、「クレーム・フェテ(crème fouettée)」は無糖の泡立てクリームを意味します。つまり、砂糖を加える前の段階がクレーム・フェテ、加えた後がクレーム・シャンティイです。

ホイップクリームは「植物性クリーム」を指す場合

「ホイップクリーム」という言葉は、英語の“whipped cream”(泡立てたクリーム)からきています。

ただし日本では、植物性油脂を主成分とするものを「ホイップクリーム」と呼び、市販されているタイプなどはこちらを指すことが多くなっています。

乳脂肪由来の生クリームと比べると、風味やコクがやや軽く、保存や取り扱いがしやすいのが特徴です。

風味の特徴・主な用途の違い

ここまでの3つのクリームの違いと併せて、表にまとめました。

種類 主な原料 味わい 主な用途
生クリーム 乳脂肪(牛乳由来) コクがあり自然な風味 ケーキ・ソース・料理全般
ミルククリーム バター・練乳もしくは

牛乳・小麦粉・バター・砂糖など

甘く濃厚 パン・焼き菓子・フィリング
シャンティクリーム 生クリーム+砂糖 軽くやわらかい甘み 主にケーキのデコレーション

生クリームの脂肪分と風味や口溶けの関係

生クリームの風味は、脂肪分の割合によって大きく変わります。乳脂肪が高いほどコクが増し、低いほど軽やかな口当たりになります。

  • 脂肪分30%前後:軽くふんわりとした仕上がり。ムースやフルーツデザートに向きます。
  • 脂肪分35〜40%:ほどよいコクと安定した泡立ち。ショートケーキやロールケーキに最適です。
  • 脂肪分45%以上:濃厚な味わいで、デコレーションやトリュフの仕上げにも使われます。

なお、ミルククリームは乳脂肪のほかにバターや砂糖を加えるため、よりまったりとした舌ざわりに仕上がります。一方、シャンティクリームは空気を含み軽い口溶けで、食後のデザートにも合います。

手作りミルククリームのレシピ

ミルククリームには、練乳クリームとも呼ばれる濃厚なタイプと、牛乳に砂糖やバター、小麦粉などを加えたあっさりめタイプがあり、2種ともご案内いたします。

濃厚タイプ(練乳クリーム)

材料

  • バター:50g(食塩不使用)
  • 練乳:40g
  • グラニュー糖:10g

作り方

  1. バターを常温に戻してやわらかくしておく
  2. ボウルにバターを入れ、ハンドミキサーまたは泡立て器でクリーム状になるまで混ぜる
  3. グラニュー糖を数回に分けて加え、全体がなめらかになってきたら練乳をよく混ぜ合わせる
  4. 完成後、冷蔵庫で冷やすと少し締まって扱いやすくなる

ポイント

  • 泡立てすぎず、空気を含ませすぎないのがコツ。なめらかなペースト状に仕上げます
  • 練乳の甘みで十分な甘さになりますので、お好みで砂糖なしなど加減してもOK
  • 日持ちしないため、食べる分だけ少量ずつ作れるのも便利ですよね

あっさりめタイプ(牛乳・砂糖・薄力粉・バター使用)

材料

  • 牛乳:200ml
  • 砂糖:30g
  • 薄力粉:大さじ1(約9〜10g)
  • バター:10g
  • バニラエッセンス:少々

作り方

  1. 鍋に砂糖と薄力粉を混ぜ、牛乳を少しずつ加えてよく混ぜる
  2. 弱火でとろみがつくまで加熱する
  3. 火を止め、熱いうちにバターを加えて溶かし混ぜる
  4. バニラエッセンスを加え、粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やす

ポイント

温度が高すぎると分離しやすく、低すぎると固まりにくくなるため、火加減を控えめにし、焦げないよう混ぜながら加熱するのがコツです。

シャンティクリームのレシピ

シャンティクリームの作り方

デコレーションケーキ4号(12cm)に用いるクリームの分量は、200~250gです。

材料

  • 生クリーム(脂肪分35%前後):200ml
  • グラニュー糖:15〜20g

作り方

  1. ボウルと泡立て器を冷蔵庫で冷やしておきます。
  2. 冷たい生クリームを入れ、砂糖を加えます。
  3. 氷水を当てながら泡立て、ツノが立つ直前で止めます。

泡立てのポイント

生クリームの温度は5℃前後が理想で、ボウルに水分や油分がついていない状態で、作業は手早く行いましょう。

また、泡立てすぎると油っぽくなるので、やわらかいツノが立つ程度が目安です。

デコレーションテクニック

シャンティクリームは、泡立てによって空気を多く含むため、軽やかな口どけが特徴です。また、砂糖を加えることで保水性が高まり、時間が経っても水分が分離しにくく、なめらかな状態を保ちやすいという利点もあります。
そのため、デコレーション用途には非常に扱いやすく、見た目にも美しい仕上がりになります。

ケーキに絞るときは、まずクリームと絞り袋、金口をよく冷やしておくことが大切です。冷えた状態の方が油脂が安定し、形がくずれにくくなります。絞り袋の中でクリームがぬるくなると、線がぼやけてしまう原因になるため、室温が高い場合は途中で袋ごと冷蔵庫に入れて冷やし直すのもおすすめです。

絞り方のバリエーションとしては、星形口金で立体感を出す方法や、丸口金でシンプルに流れるようなデザインを作る方法などがあります。花のように重ね絞りする場合は、中央から外側に向かって小刻みに手を動かすと、自然な丸みが出ます。反対に、均一なラインを出したい場合は、絞り袋を固定し、ケーキ台の方を回転させながら絞ると安定します。

さらに、デコレーションを長時間保ちたいときは、絞り終えた後にケーキを冷蔵庫で軽く冷やしてクリームを落ち着かせると、形がしっかり残ります。表面がなめらかでツヤのあるシャンティクリームなら、フルーツやナッツなどのトッピングともよくなじみ、仕上げの美しさが引き立ちます。

特徴を活かしたクリームの使い分けとレシピ

生クリームを活かした使い方

生クリームは“クリーム”というよりも、料理やお菓子の仕上げを支える素材そのものです。乳脂肪のやわらかなコクが、甘いスイーツだけでなく料理にも深みを与えます。

  • ソースやスープの仕上げに
    例えば、きのこソースやビーフシチュー、かぼちゃポタージュに少量加えると、まろやかで奥行きのある味わいになります。乳脂肪分が油分とよくなじむため、具材の風味を包み込み、全体のまとまりが生まれます。
  • グラタン・パスタに
    ホワイトソースを作る際、牛乳の一部を生クリームに置き換えると、よりなめらかでコクのある仕上がりに。カルボナーラやクリームパスタでは、卵やチーズとの相性も抜群です。
  • デザートソースに
    生クリームに少量の砂糖を加えて軽く泡立て、プリンやパンナコッタの上に流せば、濃淡のある味わいが楽しめます。チョコレートソースやキャラメルソースにも生クリームを加えることで、苦みや甘さがやわらぎ、まるみのある風味に。

生クリームは、料理に深みとやさしい口当たりを与える万能素材であるとともに、「泡立てて使う」ことも可能なのです。

料理・スイーツでのミルククリームの利用

ミルククリームは、カスタードよりも手軽に作れ、焼きたてパンやクッキーのサンド、ロールケーキの巻き込みにもよく合います。

  • 「パン・焼き菓子」→ 濃厚タイプ
  • 「シュー・ロール・タルト」→ あっさりめタイプ

また、ミルククリームにピューレ状の果物を加えて、彩り豊かなフルーツミルククリームなど応用が利きます。

あっさりめタイプの甘さを控えめにすると、じゃがいもやかぼちゃのグラタンソースにも応用できます。

シャンティクリームを使ったデザートやお菓子での活用法

シャンティクリームは、フルーツタルトやショートケーキなどに欠かせません。軽い甘さで素材の味を引き立てるため、いちご・キウイ・ベリー類との相性が抜群です。

さらに、香りづけを加えることで風味の幅が広がります。おすすめの香りづけ例をいくつかご紹介します。

  • バニラエッセンス:定番の甘い香りで、ケーキやプリン、ロールケーキに。
  • ラム酒やブランデー:少量で大人の香りをプラス。モンブランやチョコレートケーキに最適です。
  • オレンジやレモンの皮(すりおろし):爽やかな柑橘の香りがフルーツタルトやムースにぴったり。
  • 抹茶やコーヒー:小さじ1ほど混ぜるだけで和洋どちらのスイーツトッピングにも応用可能。

香りづけを行う場合は、泡立てる前に少量ずつ加えるのがコツです。泡立て後に加えると、クリームがゆるむ原因になるため注意しましょう。

まとめ

それぞれのクリームには異なる特徴と魅力があります。

生クリームは乳脂肪由来の自然なコク、ミルククリームは甘くまろやかなペースト状、シャンティクリームは軽やかでデコレーションに向く泡立てタイプです。

用途に合わせて使い分けることで、お菓子や料理の仕上がりが一段と引き立ちます。

各クリームの比較表

種類 原料 甘さ 食感 主な用途
生クリーム 乳脂肪 無糖または微糖 なめらかでコクがある ケーキ、ソース、料理全般
ミルククリーム 練乳・バターもしくは

牛乳・砂糖・バター・小麦粉

甘め とろりと濃厚 パン、焼き菓子、フィリング
シャンティクリーム 生クリーム+砂糖(+香料) 控えめな甘さ 軽くふんわり デコレーション、デザート

それぞれの特徴を理解しながら、好みに合わせたクリームを自分で作り分けられるようになると、見た目も味もより楽しめる一品に仕上がりますよ。ヒントになりましたら、さいわいです。

 

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