フレンチトースト作りで余った卵液の活用アイデア&レシピ集

食べ物・ソフトドリンク

軽食にデザートに便利でおいしいフレンチトーストを作った際、ちょっと余る卵液、捨てるのはもったいないですよね。

それで流れとして何となく焼いて食べておくばかりでは、飽きてしまいますが、この卵液を素材として、まだまだ料理やデザートに活用できますので、​おいしくリメイクするアイデアとともにいくつかレシピもご紹介いたします。

​無駄を減らし、食卓をちょっと豊かにするヒントになればさいわいです。

フレンチトースト作りと卵液

基本的な材料とアレンジ

フレンチトーストを作る際に使う卵液は、卵、牛乳、砂糖を混ぜたものが基本です。

目安としては、卵2個に対して牛乳100ml、砂糖大さじ1程度が一般的な配合です。この卵液にお好みでバニラエッセンス数滴やシナモンパウダー少々を加えると、より風味豊かに仕上がります。

この卵液にパンをしっかりと浸し、弱火〜中火でじっくり焼くことで、外はカリッと中はとろけるお店のようなフレンチトーストになります。

アレンジも色々

  • 牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクなどを使うことで、さっぱりした優しい味わいに仕上がります。
  • 卵液に抹茶・ココアやコーヒーの粉末などを混ぜて、手軽に色味や風味を加えることもできます。
  • 甘さ控えめがお好みの場合は、卵液に加える砂糖の量を減らし(たとえば大さじ1/2程度)、焼きあがった後にメープルシロップやはちみつ、甘酒クリーム、粉砂糖などで甘味を加えるという楽しみ方もあります。これにより、トッピングや食べ方の幅も広がり、自分好みの一皿が完成します。
  • パンは厚切りの食パン(4〜6枚切り)を使用すると、中まで卵液がしっかりと染み込みやすく、焼き上がりもふんわりと仕上がりますが、パンの種類を変えることで、食感や味わいのバリエーションを楽しむこともできます。                        例えば)                                      フランスパンやカンパーニュで外はカリッと中はもっちり噛み応えが増す         クロワッサンやブリオッシュはリッチなバターの風味が加わる               カステラなら甘くしっとりデザートに

とはいえ、パンのサイズや吸い込み具合によって卵液が余る場合も多々あります。そんな時に「捨ててしまうのはもったいない」と感じ、何とか使いたいと思うのではないでしょうか。

もったいないをなくすためのアイデア

卵液はそのままでもおいしく使える優秀素材です。朝食やおやつ、軽食などとして、少量残った場合卵液でも色々と活用できますので、アイデアやレシピを知っておくと便利です。

また、冷凍保存ものちに活かせる1つのよいアイデアですよ。

保存方法:余った卵液の冷凍・冷蔵

卵液は生ものなので、冷蔵保存には基本的に当日以内、できるだけ早めに消費しましょう。

すぐに使い切れない場合は、卵液をパンなど浸してから冷凍保存するのがおすすめです。

特に少量の場合は、小さくカットしたパンもしくは数個の焼き麩に吸い込ませると、次回すぐにフレンチトーストを焼ける状態で保存でき、無駄もなく便利です。

少量ずつ冷凍した場合は、日づけを記載し管理して順次食べていきましょう。

(※卵液そのままでの冷凍保存は、水分と成分が分離しやすく、調理後の仕上がりにも影響する可能性があるため、推奨されていません。)

冷凍保存からの作り方

冷凍保存した卵液のついたパンなどは、解凍せず凍ったままフライパンで蒸し焼きにするとふんわりした仕上がりになります。カリッと食感にするには、蒸し焼き後バター多めで焼いたり、トースターで仕上げるのもおすすめです。

ちなみに、フレンチトーストは焼いた後で冷凍保存することも可能です。完全に冷ました後、ラップに包みさらに保存用密閉袋に入れます。食べる時は、電子レンジで解凍してからオーブントースターで温めると、食感もおいしくいただけますよ。

フレンチトーストの余った卵液活用アイデア&レシピ色々

卵液は砂糖入りではあるものの、甘さ控えめにしておいたり、余った卵液に全卵や卵黄もしくは他の食材を加えることで、活用範囲は広がります。

具材を入れてスクランブルエッグ、オムレツや卵焼き、クリーミーリゾット風

余った卵液に細かく刻んだ野菜やハム、チーズなどを加えます。

卵液が少ない場合には卵を追加してスクランブルエッグオムレツ、卵焼きにすることで、簡単に朝食や軽食の一品になります。味付きの卵液なので、そのまま焼いても塩コショウを追加してもおいしく仕上がります。

また、リゾット風にご飯と牛乳や豆乳を弱火で煮込み仕上げに回しかければ、とろみもつきほんのり甘めでクリーミーな軽食にもなります。

さらにアレンジでしょうゆやバターを少量加えると風味が増しますし、トマトの酸味とも相性がよいのでトマトジュースで煮込んだ時も使えて、満足感のある一皿になります。

かけて焼くだけフルーツグラタン、簡単キッシュ

耐熱容器にカットしたフルーツを並べ、少量でも卵液を流してオーブントースターで焼けば、甘くとろける温かいフルーツグラタンの完成です。リンゴやバナナ、ベリー類、アボカドとの相性が良くチーズを加えるのもおすすめです。

また、小さなココット型に餃子の皮やサンドイッチ用など薄切り食パンを敷き、卵液と野菜とベーコンを加えて流し込んでオーブントースターで焼けば、手軽なキッシュ風おかずになり、夕食やお弁当のおかずにも活躍します。

小さなココット型食パンキッシュ風レシピ

小さいココット型1個分材料

  • 余った卵液 50ml
  • ベーコン 1/2枚(小さく切る)
  • ほうれん草 少量(茹でて水気を切り、細かく切る)
  • ピザ用チーズ(またはお好みのチーズ) 適量
  • お好みで塩・こしょう 少々
  • 薄切り食パン1/4~1/2(4つにカット)
  • バター(食パン・ココット型に塗る用) 適量

作り方

  • 材料をカットし、ココット型にカットした食パンを角が上にくるようにセットする
  • 食パンを空き瓶などで薄くのばしバターを塗る(ココット型の底があいていたら底にも塗る)
  • 食材を入れ上から卵液をかけお好みで塩コショウしチーズをのせる
  • ココットの上下にふんわりアルミホイルをかけオーブントースターで5~10分程度加熱、上部のアルミホイルを外して食パンの焼き加減を確認し、適宜余熱で火を通すかドアを開けて冷まし完成

※ココット型にアルミカップを敷いておくと取り出しやすく、お弁当にも

レンチンカスタードクリームとその応用

カスタードクリームも、余った卵液と電子レンジで簡単に作れます。コーンスターチや薄力粉、米粉を少量加えてとろみを出し、電子レンジで数回に分けて加熱&混ぜれば完成です。

出来上がり量がごく少量の場合には、フルーツなどと共に、ぬるま湯にくぐらせたライスペーパーで巻くだけでもちもちのスイーツになります。

もしくは、食パンにのせこぼれないよう縁にカーブをつけてトーストすることで、エッグタルト風トーストにもなります。

パンプディング、焼き麩・車麩・高野豆腐フレンチトーストなら冷凍保存にも

パンの耳や乾燥気味のパンを卵液に浸して焼くだけのパンプディングもおすすめです。

また、焼き麩や車麩、高野豆腐に卵液を浸して焼けば、ひとくちサイズやヘルシー感覚のフレンチトースト風に早変わり、食感も楽しい一品になります。

卵液に浸した状態で冷凍保存しておくのにもぴったりで、いつでも手軽に楽しめて便利です。

冷凍した焼き麩は、寄せ鍋や水炊きなどの鍋にそのまま入れたり、卵とじに追加してもおいしくいただけますよ。

お鍋で簡単プリン、バーナーなし簡単ブリュレの作り方

余った卵液でプリンも作れます。小さな耐熱容器に卵液を注ぎ、湯せんでゆっくりと火を通せば、滑らかなプリンに。砂糖の量を少し調整すれば、甘さもお好みに仕上げられます。

さらに、表面に砂糖をふり、トースターやグリルで軽く焼き色をつければ、バーナーなしでも簡単ブリュレ風のデザートになります。

余った卵液でフライパン蒸しクレームブリュレ風レシピ

余った卵液に卵黄と牛乳(お好みで生クリームも)を加えクレームブリュレ風になります。

(※焼き目以外として、プリンは全卵と牛乳、クレームブリュレは卵黄と生クリームが使用されることが多いなどの違いがあります。

ココット型2~3個分の材料

  • 卵液:50ml
  • 卵黄:1個
  • 牛乳:100~120ml(お好みで半量を生クリームに替えても)
  • グラニュー糖:大さじ3(15g)+別途ブリュレ用適宜
  • お好みでバニラエッセンス適量

作り方

  • 鍋に材料をすべて入れて人肌程度に温めグラニュー糖を溶かす
  • 茶こしなどで濾しながらココット容器に卵液類を入れ、アルミホイルでフタをする
  • フライパンに容器半分が浸かる高さの水を入れて沸騰させた後、容器を入れて弱火で10分加熱する
  • 火を止めて、蓋をしたまま余熱で10~15分ほど蒸らしてから取り出し粗熱をとる
  • 冷蔵庫で冷やし、食べる直前にブリュレするためグラニュー糖をお好みの量振りかけ、オーブントースター上段もしくはグリルで焦げ目がつくまで加熱する             (※色づいた後は一気に焦げ出すことがあるので、側についてチェックが必要)

ホットケーキミックスと混ぜてクレープやオムレット、パンケーキの一部に

ホットケーキミックスと卵液を合わせることで、クレープやオムレットの生地にアレンジできます(卵液が少ない場合には、別途卵や液体を加えます)。

また、パンケーキを作る際に一部の液体材料として使えば、ほんのり甘くてふんわりした生地に仕上がります。

焼いてお好みの具材(甘味系・おかず系)を巻いたり添えることで、軽食替わりやおやつになります。

ライスペーパーを浸してパイ生地にして焼く(中身はお好みで)

ライスペーパーを卵液に浸してから焼くことで、サクサク食感の簡易パイ生地が完成します。

中身はチーズやツナマヨ、カスタードクリーム、あんこ、プレザーブタイプのジャムなど自由自在で、オーブントースターで焼けば手軽で、子どもと一緒に作ることもできます。

ライスペーパーパイ生地の作り方

これならごく少量が残った時にバター少々を加えて1個から作れます。3枚重ねの層にしてサクッと感を出すのがポイントです。

※卵液が足りない場合は、卵:1個、牛乳:大さじ4(60ml)、砂糖:小さじ1(3~4g)、バター少々の分量を目安に追加なさってください。

作り方

  • 余った卵液にバター少々を溶かして加え、ライスペーパーを1枚ずつにくぐらせ、3枚重ねる
  • 中央より少し手前にお好みの中身(具材)を置き、包む
  • 耐熱皿にアルミホイルを敷き、オーブントースターで好みの焼き色がつくまで加熱し完成

餃子の皮・市販タルト台で簡単トースターエッグタルト風

市販のタルト台や食パン、餃子の皮をカップ状にして、卵液を流し込んでオーブントースターで焼けば、簡単エッグタルト風の完成です。

小さめサイズで、焼き立てはとろりとした食感で、冷めてもおいしく食べられますよ。

餃子の皮でトースターエッグタルト風レシピ

材料

  • 卵液:50ml
  • 卵:1個
  • 牛乳:20~30ml
  • 砂糖:大さじ3(15g)
  • お好みでバニラエッセンス
  • 餃子の皮:必要枚数

作り方

  • 材料をすべて混ぜ、口当たりをよくするため茶こしなどで濾しておく
  • アルミカップ、耐熱シリコンカップやマフィン型などにぎょうざの皮を押し付けてくぼみを作り、7分目の高さまで卵液類を入れる
  • オーブントースターにアルミホイルを敷いて並べ、上からもかけて10分加熱、ホイル外し焼き加減を見て個々の場所を替えるなどしてさらに5~10分で完成

まとめ

フレンチトースト作りで余りがちな卵液は、ごく少量でもさまざまにアレンジ可能なミックス済み食材といえるでしょう。

冷凍や冷蔵保存のポイントを押さえつつ、軽食からデザートまで活用すれば、無駄なくおいしく使い切ることができます。

食材を大切にする視点からも、今回ご紹介いたしました活用術以外に、さまざまなアイデアで楽しく日々の食卓に取り入れてみてはいかがですか。

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